セキセイインコ肝リピドーシス
概要
高脂肪種子食のセキセイインコに特有の脂肪肝で、肝腫大と嘴過長を引き起こす。
主な症状
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原因
インコにおける肝リピドーシス(種子食)の原因は内分泌腺の機能異常または代謝経路の障害である。具体的には自己免疫性内分泌腺破壊、腫瘍性ホルモン産生(機能性腺腫・癌)、医原性(長期ステロイド・薬剤)、栄養性(食事性ミネラル・ビタミン異常)、遺伝性酵素欠損が含まれる。年齢、肥満、品種特異的素因、併発疾患(膵炎・腎不全による二次性内分泌異常)が発症リスクを修飾する。早期診断のための内分泌スクリーニング検査の活用が重要。(インコは気嚢システムを持ち、ストレスで急変する)
病態生理
インコにおける肝リピドーシス(種子食)の病態生理は内分泌腺機能異常または代謝経路障害により全身ホメオスタシスが破綻する。糖尿病: β細胞機能不全とインスリン抵抗性により慢性高血糖、終末糖化産物形成、微小血管障害、多臓器合併症を引き起こす。甲状腺機能亢進: T3/T4過剰により基礎代謝亢進、心拍出量増加、体重減少、二次性高血圧と腎機能低下を引き起こす。クッシング症候群: 慢性的コルチゾール過剰により蛋白異化、免疫抑制、二次性糖尿病、感染感受性増大を引き起こす。
治療
食餌転換が治療の基盤: 高脂肪シード食(ヒマワリ/ベニバナ >40%脂肪)からペレット食への2-4週間かけた段階的移行(移行中は体重を毎日モニタリング—セキセイインコは初めペレットを拒否する場合がある)。重要: 4-6時間以上の絶食を避ける—飢餓は逆説的に末梢脂肪を肝臓に動員し肝リピドーシスを悪化させる。肝保護薬: ミルクシスル(シリマリン)50-150 mg/kg PO q12h、SAMe 10-20 mg/kg PO q24h。肝性脳症疑い: ラクツロース0.5 mL/kg PO q12h。L-カルニチン50-100 mg/kg PO q12hで肝臓の脂肪酸酸化を促進。運動促進: 毎日の監視下ケージ外放鳥。胆汁酸(>100 μmol/Lは重度肝障害を示唆)、AST、コレステロールをモニタリング。嘴過長はセキセイインコの慢性肝障害の典型的徴候—肝機能改善まで4-6週間毎にトリミングが必要。セキセイインコの理想体重: 28-40 g。肥満鳥(>45 g)はカロリー制限が必要。シード食のみの飼育下セキセイインコの推定60-70%が5歳までに肝リピドーシスを発症する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート。BCAA(分岐鎖アミノ酸)が筋蛋白合成を促進+MSMが結合組織の修復をサポート。術後回復、骨折治癒、CKD/肝疾患の筋肉量維持、競走馬・スポーツ犬の運動器サポートに • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養。消化吸収しやすい流動性栄養で、肝リピドーシス予防(猫/ウサギ)、パルボウイルス回復期、膵炎の低脂肪栄養、巨大食道症の経口流動食、新生子の人工哺乳補助に ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
インコにおける肝リピドーシス(種子食)の予防は適正体重維持と適切な栄養管理が中核。糖尿病: 肥満予防(BCS 4-5/9)、低炭水化物食、定期運動、ステロイド長期使用の回避。甲状腺機能亢進症(猫): ヨウ素過剰摂取の回避、缶詰食のBPA曝露低減、年1回のT4スクリーニング(10歳以上)。クッシング症候群: 早期発見のための定期的臨床評価。アジソン病: 確立された予防法なし、症状の早期認識が重要。
予後
予後は原因と重症度により異なる。肝リピドーシスは早期の積極的栄養サポートで予後やや良好。慢性肝疾患は線維化の程度により予後要注意。
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