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インコ (Parakeet) その他 重度

鳥胃酵母(AGY)進行型

Avian Gastric Yeast (AGY) Advanced / 鳥胃酵母(AGY)進行型

概要

出血性腺胃炎を伴うマクロラブダス・オルニトガスターの進行型で重度の消耗を示す。

主な症状

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臨床徴候

インコにおけるメガバクテリア症(AGY)の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

インコのマクロラブダス症(旧称メガバクテリア症・鳥胃酵母症)は酵母様真菌 Macrorhabdus ornithogaster の感染による。糞口感染で伝播し、セキセイインコ・フィンチで多い。

病態生理

菌が腺胃と筋胃の移行部(峡部)に定着して胃酸分泌と消化を障害し、慢性の体重減少・未消化便・嘔吐(「go light」症候群)を起こす。ストレス・免疫低下で顕在化する。

診断

慢性嘔吐・粒便(未消化種子排泄)・削痩の臨床徴候を確認。糞便のグラム染色でMacrorhabdus ornithogaster(巨大グラム陽性桿菌4-90μm)を直接鏡検。糞便の連続検査(3日間)で間欠排泄を捕捉(単回検査では偽陰性あり)。X線で腺胃拡張・砂嚢壁菲薄化・消化管ガスを評価。CBC・生化学でAST上昇・低蛋白血症・貧血を確認。キール骨触診で削痩度を定量的に評価(BCS)。腺胃生検のPAS染色で粘膜内の菌体を確認し確定診断。鑑別としてPDD・カンジダ症・異物を除外。

治療

アムホテリシンB 100 mg/kg PO q12hを30-60日間(進行型は延長投与が必要)。緊急安定化: 加温SC/IO輸液50-100 mL/kg/日、補助加温28-30℃、呼吸困難時は酸素投与。出血性胃炎: スクラルファート25 mg/kg PO q8hで粘膜保護。慢性消化管出血による貧血には鉄剤補充—PCV週1回モニタリング。メロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24hで胃炎症管理。クロップチューブ強制給餌必須—Harrison's Recovery Formulaを少量ずつq4-6h。安息香酸ナトリウム0.5%飲水添加で消化管酸性化。糞便Gram染色を毎週モニタリングし菌体消失を確認。内視鏡生検で腺胃粘膜損傷の重症度評価と併発性腺胃炎の除外。血便は重度粘膜びらんを示し予後要注意〜不良。進行例の死亡率は治療にもかかわらず>60%。

予防

インコにおけるメガバクテリア症(AGY)の予防は感染源との接触回避と環境管理が中心。皮膚糸状菌症: 感染動物・汚染環境(グルーミング用品・カーペット・寝具)との接触回避、新規導入動物のWood lamp検査と培養スクリーニング。深在性真菌症: 流行地での過剰な土壌粉塵曝露回避(猟犬・農用動物)、地理的リスク評価。カンジダ/マラセチアの日和見感染予防には基礎疾患(内分泌異常・免疫抑制)の適切な管理と長期抗菌薬使用の慎重な評価が重要。

予後

要注意〜不良。血便は重度腺胃粘膜びらんを示し、積極的治療にもかかわらず死亡率>60%。出血のない初期段階は長期アムホテリシンB療法でより良好な転帰。

関連する薬品

💊 アムホテリシンB 💊 メロキシカム 💊 スクラルファート

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