← トップへ戻る
トカゲ (Lizard) 感染症 中等度

鉤虫感染症

Hookworm Infection / 鉤虫感染症

概要

消化管の鉤虫による失血。

主な症状

※ 症状をクリックすると、その症状を示すトカゲの他の疾患を確認できます

臨床徴候

トカゲにおける鉤虫感染症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。

原因

トカゲにおける鉤虫感染症の原因: 消化管の鉤虫による失血。

病態生理

鉤虫感染症はトカゲにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。

診断

糞便検査(浮遊法・沈殿法)で特徴的な鉤虫卵(楕円形・薄殻・桑実期胚)を検出。虫卵の形態から属レベルの同定が可能。重度感染では糞便中に成虫を確認できる場合がある。CBC(好酸球増多→寄生虫反応、貧血→吸血による失血)。血液生化学(低タンパク・低アルブミン→腸管からの蛋白漏出、低鉄→慢性失血)で全身状態を評価。X線で消化管の異常を確認。便潜血検査で消化管出血を評価。飼育環境の土壌汚染度と清掃頻度を聴取。POTZ内管理で免疫機能を維持。

治療

トカゲにおける鉤虫感染症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。

予防

鉤虫感染症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。

予後

鉤虫感染症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。

感染症の他の疾患(トカゲ)

トカゲの全疾患を見る →

VetDictでトカゲの鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

ヤモリクリプトスポリジウム症(トカゲ) (共通4症状) 線虫感染(トカゲ) (共通4症状) 吸虫感染(トカゲ) (共通4症状) コクシジウム(トカゲ) (共通4症状) 肝寄生虫疾患(トカゲ) (共通4症状) コクシジウム症 (共通3症状) アメーバ感染症 (共通3症状) 血液寄生虫症 (共通3症状)
📋 トカゲの疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。