アメーバ感染症
概要
特に草食性トカゲで大腸炎を引き起こす病原性アメーバ感染症です。
主な症状
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原因
トカゲにおけるアメーバ感染の原因は寄生虫(蠕虫・原虫・節足動物)の感染である。感染経路は寄生虫種により多様で、経口摂取(汚染食物・水・中間宿主の捕食)、経皮侵入、節足動物媒介(ダニ・蚊・ノミ)、経胎盤・経乳感染を含む。過密飼育、衛生管理不良、免疫抑制、定期的駆虫の不足が感染リスクを高める。寄生虫のライフサイクル理解が治療成功と再感染予防の鍵となる。気候変動に伴う媒介動物分布拡大により、従来は低リスクとされた地域での発症増加が報告されている。(トカゲは種別POTZ維持、UV-B不足に注意)
病態生理
トカゲにおけるアメーバ感染の病態生理は寄生虫種・寄生数・寄生部位により異なる。消化管寄生虫: 粘膜傷害・栄養素吸収阻害・血管侵入による出血・腸閉塞を引き起こす。心血管寄生虫(フィラリア): 肺動脈閉塞・血管炎・右心後負荷増大により右心不全に進展。血液寄生虫(バベシア等): 赤血球内寄生で溶血、免疫介在性二次溶血、播種性血管内凝固を引き起こす。外部寄生虫: 皮膚傷害・アレルギー反応・媒介病原体伝播を介して二次性疾患を引き起こす。
治療
【トカゲにおけるアメーバ感染症】 アメーバ感染症は培養感受性試験を診療指針とし、empiricalにはエンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h またはアモキシシリン・クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h(小型哺乳類除く)を開始。 膿瘍形成例は外科的切開・排膿・洗浄(生食または0.05%クロルヘキシジン)が抗菌薬単独より治癒率高い。 発熱・全身症状時は炎症マーカー(SAA、CRP)と血液培養。 再発リスクの高い症例ではバイオフィルム形成菌(Pseudomonas, Staphylococcus pseudintermedius MRSP)を疑い、長期抗菌薬を6-8週継続。 支持療法(爬虫類): 種別POTZ(preferred optimum temperature zone)維持が免疫機能回復の前提条件。輸液 25-30 mL/kg/日 SC/ICe(ノルモソルR、温熱)、強制給餌(Carnivore Care 等)、メロキシカム 0.2-0.5 mg/kg PO/IM q24-48h(NSAID持続投与時は腎機能をモニタ)。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはトカゲの専門医紹介を考慮する。
予防
トカゲにおけるアメーバ感染の予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。
予後
適切な抗菌薬療法と感染源制御で予後良好。慢性または深部感染は長期管理が必要。免疫不全の個体はより予後要注意。
関連する薬品
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