卵巣腫瘍
概要
卵巣の腫瘍で、ホルモン異常や腹部膨満を引き起こすことがあります。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける卵巣腫瘍の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
ハリネズミにおける卵巣腫瘍の原因: 癌遺伝子・腫瘍抑制遺伝子の遺伝子変異蓄積による腫瘍性形質転換。加齢、慢性炎症、ウイルス感染、ホルモン影響、UV曝露、遺伝的素因がリスク因子。
病態生理
卵巣腫瘍はハリネズミにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
腹部超音波で卵巣腫大・腫瘤性病変を検出。腹部X線で腹腔内腫瘤効果を確認。イソフルラン鎮静下で腹部触診により卵巣領域の腫瘤を確認。CBC・血液生化学で貧血・高Ca血症(傍腫瘍症候群)を評価。ホルモン検査(エストロゲン・プロゲステロン)で機能性腫瘍を判定。胸部X線で転移評価。卵巣子宮摘出術による摘出標本の病理組織検査で腫瘍型(顆粒膜細胞腫・腺癌等)を確定。腹水がある場合は穿刺・細胞診で癌性腹膜炎を評価
治療
ハリネズミの卵巣腫瘍: イソフルラン麻酔下でのOHE(卵巣子宮摘出術)が限局性卵巣腫瘍の根治的治療。術前に腹部超音波・胸部X線でステージング。機能性腫瘍にはホルモンパネル検査。悪性・転移性疾患にはカルボプラチンまたはシスプラチンの補助化学療法。メロキシカム(0.2mg/kg PO SID)で疼痛管理。小型体格のため周術期の輸液・保温管理が重要。
予防
卵巣腫瘍の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
卵巣腫瘍の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
関連する薬品
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