卵巣顆粒膜細胞腫
概要
ホルモン産生性卵巣腫瘍で、子宮内膜変化と腹水の可能性があります。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける卵巣顆粒膜細胞腫の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
ハリネズミにおける卵巣顆粒膜細胞腫の原因: ホルモン産生性卵巣腫瘍で、子宮内膜変化と腹水の可能性があります。
病態生理
卵巣顆粒膜細胞腫はハリネズミにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
卵巣顆粒膜細胞腫の診断は、腹部膨満・脱毛・外陰部腫脹・嗜眠を呈する雌ハリネズミで疑う。3歳以上のハリネズミは腫瘍発生率が高く、卵巣腫瘍は生殖器腫瘍の中で重要である。イソフルラン鎮静下で腹部超音波検査を実施し、卵巣の腫大・嚢胞性/充実性腫瘤を評価する。ホルモン産生腫瘍であればエストロゲン過剰による骨髄抑制(汎血球減少症)を血液検査で確認する。腹水の細胞診、胸部X線での転移検索も行う。確定診断は外科的摘出後の病理組織検査による。
治療
ハリネズミの卵巣顆粒膜細胞腫: 片側性腫瘍にはイソフルラン麻酔下でのOHEが根治的。術前にホルモンパネル(エストラジオール、プロゲステロン)と腹部超音波でステージング。術後にホルモン性徴候(脱毛、外陰部腫脹)の改善をモニタリング。限局性疾患では補助化学療法はほぼ不要。メロキシカム(0.2mg/kg PO SID)で疼痛管理。小型体格のため周術期の輸液療法必須。
予防
卵巣顆粒膜細胞腫の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
卵巣顆粒膜細胞腫の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
関連する薬品
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