ロタウイルス性腸炎
概要
主に若いモルモットに発症するウイルス性腸炎で、水様性下痢と脱水を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
モルモットにおけるロタウイルス性腸炎の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
モルモットにおけるロタウイルス性腸炎の原因: 主に若いモルモットに発症するウイルス性腸炎で、水様性下痢と脱水を引き起こします。
病態生理
ロタウイルスは小腸絨毛先端の成熟腸上皮で複製して絨毛萎縮を起こし、二糖類分解酵素の低下による浸透圧性・吸収不良性下痢と脱水を招く。
診断
若齢個体(離乳前後)の急性水様下痢・脱水・体重減少を評価する。糞便抗原検査(ELISA/イムノクロマト法)でロタウイルスを迅速検出し、PCRで確定する。糞便直接塗抹で他の病原体(コクシジウム・細菌)を除外する。脱水評価(皮膚ツルゴール・眼球陥没・体重変化)を行い、電解質異常を血液生化学で確認する。成体では不顕性感染が多いが、キャリアとして排泄源となるため集団管理上重要。
治療
モルモットにおけるロタウイルス性腸炎: 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング、入院ケージは漂白剤1:32で消毒。② 支持療法: 輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温26-28℃、シリンジ給餌(Critical Care)。③ 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12-24h(草食種に経口β-ラクタムは禁忌)。④ 鎮痛: メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h、ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q8-12h。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 経口ペニシリン・アンピシリン・セファロスポリンは禁忌(Clostridium difficile腸炎を誘発)。
予防
ロタウイルス性腸炎の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
ロタウイルス性腸炎の予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
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