猫パピローマウイルス感染症
概要
猫パピローマウイルスによるウイルス性乳頭腫(イボ)で、通常良性で自然治癒します。
主な症状
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臨床徴候
猫パピローマウイルス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
猫における猫パピローマウイルス感染症の原因: 猫パピローマウイルスによるウイルス性乳頭腫(イボ)で、通常良性で自然治癒します。
病態生理
パピローマウイルスは基底層角化細胞に感染し、上皮の過形成を誘導して乳頭腫(疣)を形成する。多くは免疫獲得により自然退縮するが、一部は扁平上皮癌への進展リスクがある。
診断
口腔内〜皮膚の有茎性乳頭状腫瘤を認める。FeLV/FIV陽性猫や免疫抑制猫に好発。口腔内検査で疣贅様病変を確認。FNA/生検で角化過多を伴う乳頭状上皮増殖を確認。免疫組織化学でパピローマウイルス抗原を検出。PCR検査でウイルスDNAを同定(FcaPV-1/2等)。悪性転化(SCC)のリスクがあるためモニタリングが必要。扁平上皮癌、線維乳頭腫、好酸球性肉芽腫との鑑別が必要。免疫状態の評価が重要。
治療
猫における猫パピローマウイルス感染症の治療: 特異的抗ウイルス薬は限定的—支持療法と二次感染予防が中心。① 輸液療法: 等張晶質液 60-80 mL/kg/日 IV(脱水補正+維持)。重症は90 mL/kg初期ボーラス。② 制吐剤(消化器症状時): マロピタント 1 mg/kg IV/SC q24h、オンダンセトロン 0.5 mg/kg IV q8h。③ 二次性細菌感染予防: アモキシシリン/クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h、または ドキシサイクリン 5-10 mg/kg PO q12h(呼吸器症状時)。④ 食欲増進: ミルタザピン 1.88 mg/cat PO q48h、カプロモレリン 3 mg/kg PO q24h。⑤ 隔離(感染力が消失するまで)、ケージ消毒(次亜塩素酸1:32、エンベロープウイルスはエタノール70%でも可)。⑥ ワクチン未接種個体の同居動物にはコアワクチン接種を検討。AAHA/AAFP Vaccination Guidelines参照。
予防
猫パピローマウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
猫パピローマウイルス感染症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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