猫耳血腫
概要
頭振りや耳掻きによる耳軟骨層間の血液貯留です。
主な症状
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臨床徴候
猫耳血腫の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
猫における猫耳血腫の原因: 頭振りや耳掻きによる耳軟骨層間の血液貯留です。
病態生理
耳介を激しく振る・掻くなどの外力により耳介軟骨と軟骨膜の間(または軟骨内)の血管が破綻し、貯留した血液が組織層を剥離して耳介に波動性の腫脹を形成する。基礎には外耳炎・耳ダニ・アレルギー性皮膚炎などの掻痒性疾患があることが多い。未治療で放置すると血腫が器質化・線維化し、耳介の収縮・変形(カリフラワー耳)を残す。排液と圧迫固定に加え、基礎の耳疾患の治療が再発防止に重要である。
診断
耳介の波動性腫脹(耳介軟骨と皮膚の間の血液貯留)を認める。外耳炎に伴う頭振り・耳掻きが誘因。耳鏡検査で外耳炎の基礎疾患を評価。穿刺吸引で血液〜血性漿液を確認。CBC凝固系検査で出血傾向を除外(稀だが評価は重要)。血腫の再発予防には基礎疾患(外耳炎、アレルギー)の治療が不可欠。穿刺のみでは再発率高い。耳介腫瘍、耳介膿瘍との鑑別が必要。慢性化すると耳介変形(カリフラワー耳)を生じる。
治療
1) 外科的ドレナージ: 切開排液+縫合固定(through-and-through suture)が標準。または切開+ドレーン留置。2) 保存的: 針穿刺+吸引後にステロイド注入(トリアムシノロン1-2mg)、再発率が高い。3) 基礎疾患治療(最重要): 耳ダニ(セラメクチン6mg/kg 局所 月1回)、アレルギー性外耳炎(プレドニゾロン1mg/kg PO、漸減)、細菌/真菌性外耳炎(点耳薬)。4) エリザベスカラー装着(掻破・頭振り防止)。5) 術後鎮痛: ブプレノルフィン0.01-0.02mg/kg 口腔粘膜 q6-8h(2-3日)。6) 抜糸は14-21日後。耳介変形は治療が遅れると不可逆的。
予防
猫耳血腫の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
猫耳血腫の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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