停留精巣
概要
片方または両方の精巣が陰嚢に降下しない状態で、腫瘍化のリスクが増加します。
主な症状
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臨床徴候
猫における停留精巣の臨床徴候は生殖器病態により異なる。子宮蓋膿症: 多飲多尿・嘔吐・元気消失・腹部膨満・陰部分泌物(開放型)または無症候進行(閉鎖型)。乳腺炎: 乳房腫脹・疼痛・発熱・乳汁異常。前立腺疾患: 排尿困難・血尿・排便困難・後肢跛行。難産: 分娩遷延・努責持続・分娩間隔異常・母体ぐったり。妊娠中毒症: 終末期妊娠の元気消失・食欲不振・神経症状。
原因
猫における停留精巣の原因: 片方または両方の精巣が陰嚢に降下しない状態で、腫瘍化のリスクが増加します。
病態生理
停留精巣は猫における腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
猫潜在精巣の診断は陰嚢の触診で精巣を確認できないことから始まる。鼠径部の触診で鼠径部停留を検出。腹腔内停留の場合は超音波検査で精巣の位置を同定。hCG/GnRH刺激試験で血清テストステロンの上昇を確認(去勢済みとの鑑別、テストステロン基礎値>0.1 ng/mLで残存精巣組織)。猫の精巣腫瘍リスクは犬ほど高くないが、行動問題(スプレー、攻撃性)の原因。片側性が多い(左側に多い)。鑑別:去勢済み、精巣無形成(稀)。腹腔鏡下摘出または開腹探索が治療。
治療
猫における停留精巣の治療: 原因の鑑別診断に基づく特異的治療。支持療法(輸液・栄養・疼痛管理)。環境管理。定期的なモニタリングと治療調整。
予防
停留精巣の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
停留精巣の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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