伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)
概要
ビルナウイルスによるファブリキウス嚢の破壊で、重度の免疫抑制を引き起こす。
主な症状
※ 症状をクリックすると、その症状を示す鳥の他の疾患を確認できます
原因
鳥における伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)の原因: ビルナウイルスによるファブリキウス嚢の破壊で、重度の免疫抑制を引き起こす。
病態生理
伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)は鳥ビルナウイルス(IBDV)の感染による。ウイルスはファブリキウス嚢に親和性を持ち、嚢内の未熟B細胞前駆体を選択的に破壊する。その結果、液性免疫が著しく障害され、持続的な免疫抑制を引き起こす。若齢鳥ほど感受性が高く、各種感染症やワクチン不応の素因となる。
治療
【鳥における伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)】 伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)は鳥における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は鳥専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては鳥の専門医紹介を考慮する。
予防
伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
伝染性ファブリキウス嚢病(ガンボロ病)の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
感染症の他の疾患(鳥)
VetDictで鳥の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。