肝細胞癌
概要
肝腫大と進行性の全身状態悪化を引き起こす原発性悪性肝腫瘍。
主な症状
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臨床徴候
鳥における肝細胞癌の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
鳥における肝細胞癌の原因: 癌遺伝子・腫瘍抑制遺伝子の遺伝子変異蓄積による腫瘍性形質転換。加齢、慢性炎症、ウイルス感染、ホルモン影響、UV曝露、遺伝的素因がリスク因子。
病態生理
肝細胞癌は鳥における腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
腹部X線で肝腫大・体腔内軟部組織陰影を評価。超音波検査で肝実質の腫瘤性病変・エコーパターン異常を確認。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル増加・PCV低下(貧血)を評価。血液生化学でAST著増(>500 IU/L)・LDH上昇・胆汁酸上昇・Alb低下を確認。体腔液採取時は細胞診で悪性細胞を検索。CT検査で腫瘍範囲・転移評価。超音波ガイド下FNAまたはコア生検で病理組織診断が確定に必須。血漿蛋白電気泳動でモノクローナルγグロブリン血症を除外
治療
限局性病変にはイソフルラン麻酔下での肝部分切除を試みるが鳥類では高リスク(注意深い止血が必須)。メロキシカム(0.5-1 mg/kg PO q12-24h)による疼痛管理、マリアアザミ(シリマリン)による肝保護、ラクツロースによる肝臓サポートを中心とした緩和ケア。輸液療法と強制給餌。呼吸困難を伴う腹水には体腔液排出。鳥類肝細胞癌における化学療法の有効性は未確立。
予防
肝細胞癌の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
肝細胞癌の予後: 腫瘍の種類、病期、転移の有無により予後は大きく異なる。早期発見・早期治療で予後改善。悪性腫瘍は一般的に予後要注意〜不良。
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