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鳥 (Bird) 感染症 中等度

鳥ボルナウイルス(ABV)無症候性キャリア

Avian Bornavirus (ABV) – Asymptomatic Carrier / 鳥ボルナウイルス(ABV)無症候性キャリア

概要

免疫抑制やストレス下でPDDに進行する可能性のある無症候性ボルナウイルスキャリア状態。

主な症状

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原因

鳥の前胃拡張症(PDD)は鳥ボルナウイルス(avian bornavirus / Parrot bornavirus, PaBV)感染が主因で、糞・尿を介した水平感染が想定される。コニュアやヨウム・ボウシインコなど大型インコに多い。

病態生理

鳥ではボルナウイルスに対する免疫介在性のリンパ形質細胞性神経炎が、消化管の自律神経叢(特に前胃・腺胃・筋胃のミエンテリック神経叢)に生じ、消化管運動を障害する。前胃・腺胃の拡張と未消化物の停滞・通過障害により、未消化種子の排泄・削痩・嘔吐をきたす。中枢神経に及ぶと運動失調・振戦・発作などの神経症状を呈する。

治療

ABV無症候性キャリアの治療: 鳥ボルナウイルスに対する特異的抗ウイルス薬はない。モニタリングと支持療法が主体。血清学的検査・PCRを定期的に実施(3-6ヶ月ごと)しウイルス量を追跡。ストレス軽減が極めて重要 — ストレスが臨床的PDD(前胃拡張症)への進行を誘発しうる。最適な栄養: ペレット食に新鮮な野菜・果物を追加。PDDの初期徴候(体重減少、吐き戻し、糞中の未消化種子)が出現した場合: セレコキシブ10mg/kg PO q12hまたはメロキシカム0.5-1mg/kg PO q12hで抗炎症性神経保護。消化管運動促進: メトクロプラミド0.5mg/kg PO q8h。二次的細菌感染にはエンロフロキサシン10-15mg/kg PO/IM q12h。臨床症状が進行した場合はSC輸液と素嚢給餌。非感染鳥からの隔離 — ABVは水平感染する。ABV陽性鳥は繁殖させない。無症候性キャリアの予後: 無期限に無症候のまま留まる場合も、ストレス下でPDDに進行する場合もある。

予防

鳥ボルナウイルス(鳥)の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。

予後

ウイルスの種類と宿主免疫により異なる。軽症感染は支持療法で自然治癒することが多い。重症全身性ウイルス感染は予後要注意〜不良。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 メロキシカム 💊 メトクロプラミド

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