シトロバクター感染症
概要
シトロバクター・フロインディによる潰瘍性皮膚疾患と敗血症。
主な症状
原因
両生類におけるシトロバクター感染症の原因: シトロバクター・フロインディによる潰瘍性皮膚疾患と敗血症。
病態生理
シトロバクター感染症は両生類における細菌感染症である。病原菌は付着因子を通じて組織にコロニーを形成し、毒素産生、酵素分泌、免疫回避戦略などの病原性メカニズムを介して侵入する。好中球浸潤、サイトカイン放出、補体活性化を含む炎症カスケードが生じる。組織損傷は細菌の直接作用と宿主の炎症反応の両方に起因する。菌種と宿主の免疫状態に応じて、膿瘍形成、敗血症、または慢性肉芽腫性炎症が発生しうる。
治療
両生類のシトロバクター感染症治療 — Citrobacter freundiiはストレス/免疫不全両生類で潰瘍性皮膚疾患と敗血症を起こすグラム陰性日和見菌、水質悪化が主要誘因。AeromonasやPseudomonasとの混合感染(レッドレッグ複合)も多い。【1】診断: 皮膚病変・体腔液・心穿刺血液から好気性培養+感受性、Citrobacterは染色体性AmpC βラクタマーゼを高頻度保有 — 第1/2世代セフェム・アモキシシリンクラブラン酸に耐性、セフタジジム・エンロフロキサシン・ST合剤・アミカシン・メロペネム含む感受性パネル要求。可能ならCBC生化学、水質化学検査。【2】経験的第一選択(C&S待機中): セフタジジム 20 mg/kg ICeまたはIM q72h × 4–6回(Wright 2006 — 本用量で多くのAmpC産生株に有効)、またはエンロフロキサシン 5–10 mg/kg SC/PO q24h × 14日(成体のみ、幼生禁忌)、代替としてトリメトプリム-スルファメトキサゾール 15–30 mg/kg PO/SC q24h × 10–14日。確認ESBL/AmpC株にはアミカシン 5 mg/kg ICe q72h × 10日(腎モニタ)、最終手段としてメロペネム 20 mg/kg SC q12h × 10日。【3】水質是正(誘因として重要): アンモニア/亜硝酸/硝酸/pH/温度測定・補正、50–75%カルキ抜き水で水替え、飼育密度低下、生物濾過は殺菌せず洗浄。【4】局所処置: MS-222 150–200 mg/L 緩衝液で鎮静、壊死組織デブリードマン、スルファジアジン銀1%クリーム q24h(水槽復帰前拭き取り)または希釈クロルヘキシジン 0.05% 浴 10分 q24h。【5】支持療法: 両生類リンゲル液浴 15–30分 q8–12h、ブトルファノール 0.4 mg/kg SC q12h、水分補正後メロキシカム 0.2 mg/kg SC q24h、Emeraid Carnivore 2–3% BW q48h強制給餌。種別POTZ上限の温度。【6】バイオセキュリティ: 罹患個体隔離、器具専用化、Virkon S 1% × 20分消毒、Citrobacterは日和見人獣共通(ニトリル手袋・手指衛生)。ストレス因子調査(過密・輸送・水質・新規導入)。【7】予後: 早期の培養指向治療と水質是正で良好、敗血症化後は中等度、多剤耐性AmpC/ESBL株では重篤。文献: Wright & Whitaker 2001, Pessier 2013, Taylor et al. 2001。
予防
シトロバクター感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
シトロバクター感染症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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