腸管線虫(回虫)感染
概要
野生捕獲個体や屋外飼育のリクガメに多い消化管の回虫感染です。
主な症状
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臨床徴候
リクガメにおける腸管線虫(回虫)感染の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
リクガメにおける腸管線虫(回虫)感染の原因: 野生捕獲個体や屋外飼育のリクガメに多い消化管の回虫感染です。
病態生理
腸管線虫(回虫)感染はリクガメにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
糞便浮遊法(飽和食塩水・ショ糖液、比重1.18-1.20)で線虫卵を検出し形態同定。リクガメの主要線虫:Angusticaecum属(大型回虫)、Tachygonetria属(蟯虫類)。直接塗抹法で幼虫・虫卵を検索。連日検査(3日間連続採取)で検出感度向上。大量寄生時はX線で腸管内虫塊・閉塞所見を評価。CBC・血液生化学で全身状態評価。低蛋白・体重減少は慢性的な栄養吸収障害を示唆。
治療
リクガメにおける腸管線虫(回虫)感染の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
腸管線虫(回虫)感染の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
腸管線虫(回虫)感染の予後: 急性は多くが良好。
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