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爬虫類 (Reptile) 緊急

高体温症(熱中症)

Hyperthermia (Heat Stroke) / 高体温症(熱中症)

概要

過度の熱暴露や不適切な温度勾配による危険な体温上昇です。

主な症状

lethargy neurological signs open mouth breathing sudden death weakness

原因

サーモスタットの故障、ヒートランプの近すぎる設置、不適切な温度勾配(クールゾーンなし)、日陰のない直射日光曝露、暑い車内での輸送、種の許容範囲を超える環境温度による過熱。

病態生理

爬虫類は効果的に発汗やパンティングができない。臨界最高温度を超えるとタンパク質変性、酵素機能障害、細胞死が起こる。影響を受ける臓器は脳(痙攣、昏睡)、消化管(粘膜壊死)、腎臓、心血管系。DICが発生しうる。多臓器不全が急速に続く。

治療

緊急:冷たい(冷水ではない)水浴、扇風機、冷却IV輸液による即時冷却。種のPOTZへの緩徐な冷却を目標。痙攣の治療(ミダゾラム)。腎サポートのための輸液療法。72時間にわたるDIC、消化管徴候、神経学的障害のモニタリング。予後は受けた臓器障害で決定。

予防

常にクールリトリート付きの温度勾配を提供。高温カットオフ付きの信頼性の高いサーモスタットの使用。直射日光下や車内に爬虫類を放置しない。デジタル温度計での温度モニタリング。

予後

要注意〜不良。体温が種の臨界最高温度を長時間超えると死亡率が高い。生存個体に永続的神経学的障害が残る場合あり。

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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
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