開脚(新生児)(Parakeet)
Splayed Leg (Neonatal) / 開脚(新生児)(Parakeet)
概要
インコにおける先天性の筋骨格系疾患。開脚(新生児)は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
貧血
活動低下
羽毛喪失
無気力
呼吸困難
痙攣
皮下出血
突然死
原因
巣箱の滑りやすい床材、Ca/VitD欠乏、遺伝的要因。
病態生理
雛鳥の脚が外側に開いた状態で固定→正常な起立・歩行不能。巣箱の滑りやすい床材・栄養不足が原因。
治療
ホブルスプリント:柔らかい包帯/フォームで両脚を正常位に矯正(孵化後1-3日以内に開始)。テープ法:医療用テープで8の字固定。滑りにくい床材。十分な栄養(必要に応じ手餌)。通常1-2週で矯正。早期治療(<1週)で予後優良、遅延は不良。感染症の治療は原因微生物の同定と感受性試験に基づく抗菌薬・抗ウイルス薬の選択が基本となる。重症例では入院管理下での静脈内輸液療法、電解質補正、栄養サポートを行う。支持療法として解熱鎮痛薬、制吐剤、消化管保護剤を併用し、全身状態の安定化を図る。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • カミデミルク (消化吸収しやすい流動性栄養): 食欲不振・クリティカルケア・経管栄養 ※カミデミルク: 完全腸閉塞は禁忌; 重症膵炎は低脂肪配合
予防
巣箱に適切な床材(紙タオル等)。早期のテーピング矯正(1週齢以内)。
予後
栄養性疾患の多くは原因となる栄養不均衡の是正により良好な予後が期待できる。早期に適切な食事矯正とサプリメント補充が開始されれば、多くの臨床症状は可逆的である。しかし成長期の骨格変形や重度の神経障害など、長期の栄養欠乏により不可逆的な構造変化が生じた場合は完全な回復が困難である。継続的な栄養モニタリングと食事管理が再発防止に不可欠である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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