英国セキセイ病(Parakeet)
English Budgerigar Disease / 英国セキセイ病(Parakeet)
概要
インコにおける先天性の多臓器/全身疾患。英国セキセイ病は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
貧血
活動低下
羽毛喪失
無気力
呼吸困難
痙攣
皮下出血
突然死
原因
展覧会用セキセイインコの遺伝的脆弱性。近親交配による腫瘍素因の蓄積。
病態生理
展覧会用セキセイインコの多発性腫瘍→内臓腫瘍(腎腫瘍・精巣腫瘍・脂肪腫)の高頻度発症。過度な近親交配が原因。
治療
根治なし(鳥ポリオーマウイルス)。支持療法:保温、補助給餌、輸液。雛:急性死亡・腹部膨満・皮下出血で致死的。成鳥:無症状キャリアの可能性。新規鳥のPCR検査・隔離。ワクチン(不活化APV)あり。雛は予後不良(高致死率)、成鳥キャリアは良好。腫瘍の治療は外科的切除が第一選択であり、腫瘍の種類・ステージ・グレードに応じて化学療法・放射線療法を併用する。緩和療法として疼痛管理(NSAIDs、オピオイド)、栄養サポート、QOL維持のための支持療法を実施する。定期的な画像診断による転移・再発モニタリングが重要である。
予防
責任ある繁殖管理。近親交配の回避。
予後
予後は腫瘍の種類、組織学的悪性度、臨床ステージ、転移の有無、治療への反応性により大きく異なる。良性腫瘍は完全切除により治癒が期待できるが、悪性腫瘍では早期発見・早期介入が生存期間を有意に延長させる。不完全切除例や高悪性度腫瘍では再発・転移のリスクが高く、定期的な経過観察と追加治療の検討が必要である。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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