夜間パニック(ナイトフライト)
概要
突然の音や光による夜間のパニック発作で、暴れて自傷する場合がある。
主な症状
原因
インコにおける夜間パニック(ナイトフライト)の原因: 突然の音や光による夜間のパニック発作で、暴れて自傷する場合がある。
病態生理
夜間パニック(ナイトフライト)はインコにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
治療
セキセイインコで非常に多い — まず損傷を評価: 折れた血液羽(最多)、翼/脚骨折、嘴外傷、出血創。折れた血液羽: 止血鉗子で羽軸基部を確実に把持し成長方向に素早く引き抜き;毛包にコーンスターチまたは止血パウダーを適用;15分間再出血をモニタリング。裂傷: クロルヘキシジン0.05%で洗浄、スルファジアジン銀を塗布;鎮痛にメロキシカム0.5-1 mg/kg PO q12-24h。骨折: 翼/脚骨折プロトコル参照。再発予防の環境管理: (1) 薄暗い常夜灯(5ワットLEDまたは廊下照明) — 完全な暗闇はセキセイインコが脅威を視認できずパニックを誘発。(2) 通気性のある布でケージを覆う(密閉しない);光源側の一面を部分的に開放。(3) 止まり木を低くし落下距離を軽減。(4) 鈴・反射面のあるトイを除去。(5) ケージを壁際に設置(360°脅威認知を低減)。(6) ホワイトノイズマシンまたはソフトなラジオで突発的環境音をマスキング。(7) 安定した室温(20-25℃)を確保 — 隙間風がエピソードを誘発。翼クリッピングは第一選択として非推奨(逃避行動は防止するが衝突損傷リスクが増加)。毎晩の重度エピソードで反復性自傷がある場合、短期抗不安薬を検討: ガバペンチン10-15 mg/kg PO 消灯1時間前。
予防
夜間パニック(ナイトフライト)の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
夜間パニック(ナイトフライト)の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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