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トカゲ (Lizard) その他 中等度

繊毛虫過増殖症

Ciliate Protozoal Overgrowth / 繊毛虫過増殖症

概要

繊毛虫原虫の過増殖による腸炎。

主な症状

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臨床徴候

トカゲにおける繊毛虫過増殖症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

トカゲにおける繊毛虫過増殖症の原因: 繊毛虫原虫の過増殖による腸炎。

病態生理

繊毛虫過増殖症はトカゲにおける消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。

診断

新鮮糞便の直接塗抹で大型の繊毛虫(Nyctotherus、Balantidium等)の過剰増殖を確認。正常共生繊毛虫と病原性増殖の鑑別が重要であり、虫体数の定量的評価と臨床症状(下痢・体重減少・食欲不振)との相関で判断。浮遊法でシスト形態を確認。糞便PCRで繊毛虫種を同定。CBC(ヘテロフィル増多→二次感染合併)・血液生化学(脱水・電解質異常・低タンパク→消耗性変化)で全身状態を評価。基礎疾患(ストレス・免疫抑制・不適切なPOTZ管理)の検索が増殖原因の特定に重要。

治療

【診断】新鮮糞便の直接湿潤塗抹(生理食塩水希釈、加温スライド)で運動性繊毛虫を確認: Nyctotherus(小型繊毛虫、特にフトアゴ)、Balantidium(大型有毛、キドニー形マクロ核)。Hexamita parva(鞭毛虫、後腸/総排泄腔由来、より病原性高い)と鑑別。糞便浮遊法・抗酸染色で寄生虫合併感染除外(Cryptosporidium併発多い)。CBC・生化学(脱水・低タンパク評価)。注意: Nyctotherusは多くの草食/雑食爬虫類の正常常在菌叢、過増殖+臨床症状(下痢・体重減少・脱水)あり時のみ治療適応。【治療】メトロニダゾール25-50 mg/kg PO q24h × 5-7日(爬虫類では低用量から開始、神経毒性注意、特にヘビでq48h推奨)。代替: ロニダゾール10 mg/kg PO q24h × 7日(メトロニダゾール耐性例・感作個体に)。Hexamita合併: 同レジメンで対応。重度炎症: トリメトプリム/スルファ30 mg/kg PO q24h × 5-7日併用(細菌二次感染対策)。【支持療法】POTZ維持(種特異的)、SC/ICe輸液(リンゲル液15-25 mL/kg/日)、強制給餌(Critical Care Herbivore/Carnivore Care 5-10 mL/kg q12-24h)、温浴1日1回(脱水補正・排泄促進)、プロバイオティクス(治療後の腸内細菌叢回復)。【再発予防】POTZ適正化(低温飼育がディスバイオーシス誘発)、給水器毎日清掃(水中での原虫増殖防止)、新規個体90日隔離+検便、過密回避、ストレス軽減、UVB照射、糞便検査3-6ヶ月毎。【参考文献】Mader DR. Reptile Medicine and Surgery 3rd ed (2019) Ch. Parasitology; Carpenter JW. Exotic Animal Formulary 6th ed (2022); Klingenberg RJ. Understanding Reptile Parasites 2nd ed (2007); Greiner EC. J Herp Med Surg - reptile protozoa.

予防

繊毛虫過増殖症の予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。

予後

繊毛虫過増殖症の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。

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💊 メトロニダゾール 💊 ロニダゾール

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