マイコバクテリア症(肺型)
概要
肺や他臓器に影響するマイコバクテリア感染症で、人獣共通感染症の可能性があります。
主な症状
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原因
ハリネズミの非結核性(非定型)マイコバクテリア症は環境中の抗酸菌(迅速発育菌等)による。土壌・水中の菌が創傷・皮下脂肪組織に感染して発症する。
病態生理
抗酸菌は皮下・脂肪組織で肉芽腫性・化膿性の慢性炎症を起こし、難治性の結節・瘻管・パニクリティスを形成する。菌の脂質壁のため長期の多剤併用を要する。
治療
【ハリネズミにおけるマイコバクテリア症(肺型)】 マイコバクテリア症(肺型)の評価には聴診・X線・必要に応じCTで肺野・気道・気嚢(鳥類)を評価。 酸素化(40-60% O2、加湿、最低限のストレス保持)、ネブライゼーション(ゲンタマイシン 5 mg + アセチルシステイン 100 mg/4 mL 生食 q8-12h)。 細菌性: 培養感受性で抗菌薬(doxycycline 5-10 mg/kg PO q12h、エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO q12-24h)。 気管支拡張剤: テオフィリン徐放 5-10 mg/kg PO q12h(小型哺乳類で慎重)。 具体的な薬剤目安: Rifampin 10-20 mg/kg、Clarithromycin 15 mg/kg、Ethambutol 15 mg/kg PO。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはハリネズミの専門医紹介を考慮する。
予防
ハリネズミにおけるマイコバクテリア症(播種型)の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
関連する薬品
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