肺虫感染症
概要
クレノソーマなどの肺虫がハリネズミの気道に感染する疾患で、野生個体に多いです。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおける肺虫感染症の臨床徴候は気道閉塞・換気障害の部位により異なる。上気道: いびき・吸気性ストライダー・運動不耐性・吸気性チアノーゼ。気管: 短く乾性の発作的咳(gander-honk)・ストライダー(気管虚脱)。下気道: 慢性咳・呼気性呼吸困難・喘鳴・換気不全(喘息・COPD様病態)。突発的悪化はストレス・運動・気温変化で誘発される。
原因
ハリネズミにおける肺虫感染症の原因: クレノソーマなどの肺虫がハリネズミの気道に感染する疾患で、野生個体に多いです。
病態生理
肺虫感染症はハリネズミにおける寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
肺虫感染症の診断は、咳嗽・呼吸困難・鼻汁・運動不耐を呈するハリネズミで疑う。Crenosoma striatum等の肺虫はカタツムリを中間宿主とし、屋外飼育・野生捕獲個体でリスクが高い。ベルマン法で糞便または気管洗浄液から幼虫を検出する。胸部X線撮影でびまん性間質パターン・気管支周囲浸潤影を評価する。血液検査で好酸球増多を確認する。細菌性肺炎・心疾患との鑑別が必要であり、イソフルラン鎮静下で胸部聴診・心臓超音波検査も実施する。
治療
ハリネズミにおける肺虫感染症の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
肺虫感染症の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
肺虫感染症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
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