ヘルペスウイルス感染症
概要
ハリネズミに呼吸器症状や全身症状を引き起こすウイルス感染症です。
主な症状
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臨床徴候
ハリネズミにおけるヘルペスウイルス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
ハリネズミにおけるヘルペスウイルス感染症の原因: ハリネズミに呼吸器症状や全身症状を引き起こすウイルス感染症です。
病態生理
ヘルペスウイルスは上皮で複製して局所の壊死・潰瘍を起こし、神経節への潜伏感染が生涯持続して再発の原因となる。
診断
ヘルペスウイルス感染症の診断は、口腔潰瘍・鼻汁・結膜炎・嗜眠・食欲不振を呈するハリネズミで疑う。免疫抑制状態(ストレス・併発疾患・高齢)で発症しやすい。口腔内検査で潰瘍性病変を確認し、病変部のPCR検査でヘルペスウイルスDNAを検出する。ウイルス分離培養も可能であるが時間を要する。血液検査でリンパ球減少・肝酵素上昇を確認する。他の口腔疾患(歯周病・扁平上皮癌)との鑑別が必要である。3歳以上では口腔内腫瘍の除外が特に重要となる。
治療
ハリネズミにおけるヘルペスウイルス感染症: 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング、入院ケージは漂白剤1:32で消毒。② 支持療法: 輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温26-28℃、シリンジ給餌(Critical Care)。③ 二次性細菌感染予防: エンロフロキサシン 5-10 mg/kg PO/SC q12-24h(草食種に経口β-ラクタムは禁忌)。④ 鎮痛: メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h、ブプレノルフィン 0.01-0.05 mg/kg SC q8-12h。支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。
予防
ヘルペスウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
ヘルペスウイルス感染症の予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
関連する薬品
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