口蓋裂
概要
口蓋の先天性開口で、子猫の哺乳困難と鼻腔への逆流を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
猫における口蓋裂の臨床徴候は病態と進行段階により多様である。一般的非特異的所見(食欲不振・元気消失・体重減少)に加え、罹患臓器・系統に特異的な症状が顕在化する。病歴聴取と詳細な身体検査により症状パターンを把握し、補助検査で確定診断に至る。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
原因
猫における口蓋裂の原因: 口蓋の先天性開口で、子猫の哺乳困難と鼻腔への逆流を引き起こします。
病態生理
口蓋裂は猫における先天性・遺伝性疾患である。胚発生中の発達異常または遺伝子変異に起因する。構造的奇形により正常な臓器の発達と機能が障害される。遺伝子変異は酵素活性、構造タンパク質、調節経路に影響しうる。出生時に存在するか、動物の成長に伴い発現する場合がある。選択的交配により特定の品種・系統で遺伝性疾患の有病率が高まることがある。
診断
猫口蓋裂の診断は新生子猫の口腔内視診で硬口蓋〜軟口蓋の裂隙を確認。哺乳困難(乳汁の鼻腔逆流)、成長不良、反復性上部気道感染。鼻腔からの乳汁排出が臨床的に最初の手がかり。口蓋全長を丁寧に視診(軟口蓋裂のみの場合は見逃しやすい)。胸部X線で誤嚥性肺炎を評価。先天性(遺伝的、催奇形物質曝露)が多い。併存奇形(口唇裂、その他の骨格奇形)を確認。鑑別:外傷性口蓋欠損。治療は外科的閉鎖(8-12週齢以降、十分な組織量がある場合)。術前は経管栄養管理。
治療
1) 術前管理: チューブフィーディング(経鼻/食道チューブ)で栄養確保、誤嚥性肺炎予防に立位給餌。2) 外科的修復: 生後8-12週以降に口蓋形成術(粘膜骨膜フラップによる閉鎖)。3) 術後: アモキシシリン・クラブラン酸12.5mg/kg PO q12h(7-10日)、ブプレノルフィン0.01-0.02mg/kg 口腔粘膜 q6-8h(鎮痛)。4) 術後10-14日間は軟食のみ、口腔内の縫合糸保護。再手術が必要な場合もあり。誤嚥性肺炎にはアモキシシリン・クラブラン酸+酸素療法。
予防
口蓋裂の予防: 罹患個体の繁殖からの除外。遺伝子検査(可能な場合)。ブリーダーへの情報提供。
予後
口蓋裂の予後: 疾患の重症度による。軽度の先天性異常は手術で矯正可能。重度は長期管理またはQOL考慮。
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