羽シラミ
概要
羽毛や皮膚に寄生する咀嚼シラミで、刺激や羽毛損傷を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
鳥における羽シラミの臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
鳥における羽シラミの原因: 羽毛や皮膚に寄生する咀嚼シラミで、刺激や羽毛損傷を引き起こす。
病態生理
羽シラミは鳥における皮膚疾患である。表皮バリア、真皮炎症、または付属器機能の障害を伴う。バリア機能の低下により経表皮水分喪失、アレルゲン浸透、微生物コロニー形成が促進される。炎症メディエーター(ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカイン)が掻痒、紅斑、二次的な擦過傷を駆動する。慢性疾患では表皮過形成、苔癬化、色素沈着、線維化が生じる。
診断
羽毛・皮膚の詳細な視診で咀嚼シラミの虫体(1-6mm)・卵(nits)を肉眼/拡大鏡で確認。罹患羽毛の顕微鏡検査で虫体の形態学的同定(咀嚼口器・幅広い頭部が特徴)。羽毛損傷パターンの評価(羽毛の食害痕・先端の不整)。CBC(採血量≤体重の1%)で軽度貧血・好酸球増加を確認。体重・BCSの評価(重度感染では体重減少)。鳥類のMallophagaは宿主特異性が高く、直接接触で伝播する。羽毛の断裂パターンは機械的毛引きとの鑑別点となる
治療
鳥における羽シラミの治療: イベルメクチン0.2mg/kg PO/SC、2週間間隔で2-3回投与。カルバリル粉末5%を羽毛に散布(セキセイインコ等の小型鳥ではピレトリンスプレーが安全)。フィプロニルスプレーの少量局所適用も有効(インコ類には使用注意)。飼育環境の徹底清掃: ケージ・止まり木・おもちゃを熱湯消毒。同居鳥の同時治療が必須。重度の羽毛損傷・掻痒にはメロキシカム0.5-1mg/kg PO/IM q12-24hで対症療法。保温28-30℃。栄養状態の改善(ビタミンA・必須アミノ酸の補給)で羽毛の再生を促進。
予防
羽シラミの予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
羽シラミの予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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