穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)
概要
穿孔ヒゼンダニによる脚・足・蝋膜の過角化性痂皮形成。
主な症状
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臨床徴候
鳥における穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。
原因
鳥における穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)の原因: 穿孔ヒゼンダニによる脚・足・蝋膜の過角化性痂皮形成。
病態生理
穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)は鳥における寄生虫疾患である。寄生虫は経口摂取、経皮的侵入、またはベクター媒介伝播を通じて感染を確立する。抗原変異、免疫調節、細胞内隔離により宿主の免疫防御を回避しながら、宿主の栄養と資源を利用して増殖する。組織損傷は寄生虫の直接的な摂食、機械的破壊、有毒代謝副産物、宿主の炎症・免疫応答に起因する。重度の寄生虫感染は貧血、栄養失調、臓器機能障害、二次感染を引き起こしうる。
診断
嘴・蝋膜・脚の過角化病変(白色〜灰色の蜂巣状痂皮:honeycomb appearance)の視診。皮膚掻破検体の顕微鏡検査でCnemidocoptes pilae(球形・短脚のダニ・200-400μm)を検出。KOH処理で角質を透明化し虫体・虫卵を確認。CBC(採血量≤体重の1%)で軽度ヘテロフィル変動を評価。鳥類ではセキセイインコに最も好発し、嘴基部の蜂巣状過角化が特徴的な初発徴候。進行すると嘴変形・脚鱗の著明な肥厚をもたらす。イベルメクチン局所/経口投与で治療反応性の確認も診断的
治療
鳥における穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)の治療には、同定された寄生虫に応じた適切な駆虫薬が必要である。一部の駆虫薬は特定の種に有毒であるため、種に適した用量設定が重要である。全てのライフステージを排除するため複数回投与が必要な場合がある。環境消毒と接触動物の治療で再感染を防止する。貧血、脱水、栄養失調などの二次的合併症に対する支持療法を行う。
予防
穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)の予防には定期的な予防駆虫、環境衛生と糞便除去、新規動物の隔離・検査、ベクター防除、中間宿主や汚染環境への曝露回避が含まれる。
予後
穿孔ヒゼンダニ症(脚疥癬)の予後: 多くの皮膚疾患は適切な治療で予後良好。感染性疾患は抗菌薬/抗真菌薬で治癒可能。アレルギー性は長期管理が必要。
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