関節炎
概要
感染(化膿性)、痛風、変性による関節の炎症。
主な症状
原因
免疫寛容の破綻により自己抗原に対する異常な免疫応答が惹起され、自己抗体や自己反応性T細胞が正常な組織を攻撃し破壊する。遺伝的素因、感染症による分子擬態、薬物投与、紫外線曝露、ホルモン変動が主要な誘因となる。MHC遺伝子多型が疾患感受性に強く関与し、特定の品種や雌性個体に好発する傾向が顕著に認められる。
病態生理
免疫寛容の破綻により自己反応性リンパ球が活性化し、正常組織を攻撃する。II型過敏反応では自己抗体が細胞表面抗原に結合し補体依存性溶解やADCCを惹起する。III型では免疫複合体が血管壁や組織に沈着し炎症を誘導する。IV型ではCD4+/CD8+ T細胞が直接的な組織破壊を引き起こす。��性炎症によるエピトープスプレッディングが標的臓器の拡大と疾患の進行を促進する。
治療
鳥における関節炎の治療: 化膿性、痛風性、変性の鑑別が重要。化膿性関節炎: エンロフロキサシン10-15mg/kg PO/IM q12h×2-4週間、またはアモキシシリン・クラブラン酸125mg/kg PO q12h(培養感受性に基づく)、重症例は麻酔下関節洗浄。関節痛風: アロプリノール10-30mg/kg PO q12hで尿酸を低下、低プリン食(ペレット食、動物性タンパク質を削減)への変更、輸液(SC乳酸リンゲル50-100mL/kg/日)で尿酸排泄を促進。変性関節炎: メロキシカム0.5-1mg/kg PO q12h長期投与で抗炎症・鎮痛、トラマドール5-15mg/kg PO q12hで追加疼痛管理。止まり木の改善: 柔らかく、パッド付き、直径が多様な止まり木。理学療法: 穏やかな関節可動域運動。保温28-30℃。肥満鳥の体重管理。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • MSM+アミノコンプリート (MSM+必須アミノ酸(BCAA中心)): 組織修復・筋肉維持・肝腎栄養サポート ※MSM+アミノコンプリート: 重度肝・腎不全は蛋白負荷に留意
予防
遺伝的素因を持つ品種では繁殖前スクリーニングが推奨される。確実な一次予防法は確立されていないが、不必要な薬物投与の回避、過度の紫外線曝露回避、適切なワクチネーション間隔の遵守、ストレス軽減が発症リスクの低減に寄与する可能性がある。早期発見のための定期的な血液検査と臨床モニタリングが重篤な臓器障害の予防に重要である。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
関連する薬品
※ 薬品辞書で詳細な投与量・副作用情報を確認できます
筋骨格の他の疾患(鳥)
VetDictで鳥の鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う関連する疾患
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。