床材インパクション
概要
床材の摂取による消化管閉塞。
主な症状
原因
両生類における床材インパクションの原因: 床材の摂取による消化管閉塞。
病態生理
床材インパクションは両生類における消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
両生類の床材インパクション治療 — 摂食または舐め行動時の床材(砂利・砂・ヤシガラ・水苔片・小石)誤飲、Pacmanガエル(Ceratophrys)・アフリカウシガエル(Pyxicephalus)・タイガーサラマンダーで多発、胃または腸閉塞を引き起こす。両生類GI緊急症の中で最も予防可能。【1】診断: 詳細な飼育履歴(床材種・給餌方法・最近の変更)、身体検査(体腔内の触知可能な硬い塊)、X線 — しばしば診断的(砂利/砂は放射線不透過性で明瞭、軟質床材では硫酸バリウム 20 mL/kg PO経口胃管投与後0・6・12・24時間で連続X線撮影で通過追跡)、イレウス・腸管拡張・体腔液評価の超音波、術前評価のCBC生化学(しばしば脱水・低カリウム血症・ストレス白血球像)。【2】保存的内科管理(部分閉塞・早期例・手術不耐患者の第一選択): 加温両生類リンゲル液浴 25–30°C × 30分 q8h で水分補正と平滑筋弛緩、経口ミネラルオイル 0.5–1 mL/kg PO(柔らかいカテーテル)q12h × 3–5日(インパクション潤滑)、ラクツロース 0.5 mL/kg PO q8–12h(浸透圧性緩下薬)、軽度MS-222 50–100 mg/L鎮静下で穏やかな体腔マッサージ q12h でインパクションを尾側に移動、遠位閉塞には温浣腸(両生類リンゲル液 2–5 mL/kg を排泄腔カテーテル経由)q12h、メトクロプラミド 0.5 mg/kg SC q12h(消化管運動促進薬 — 完全閉塞では論争的、部分例のみ使用)。水分・電解質・12–24時間毎の連続X線モニタ。【3】外科管理(完全閉塞・48–72時間超の内科治療失敗・操作不能な大きなインパクション・腸管不全徴候時): 術前安定化に両生類リンゲル液 ICe 25–50 mL/kg、ブトルファノール 0.4 mg/kg SC、セフタジジム 20 mg/kg ICe × 1回、MS-222 150–200 mg/L 緩衝液導入後維持(または槽誘導イソフルラン)の全身麻酔、無菌的腹側体腔切開の傍正中アプローチ、腸切開または胃切開でインパクション除去、加温両生類リンゲル液で体腔洗浄、2層縫合で閉鎖(腸にPDS 5-0/6-0・皮膚にナイロン)、回復中は皮膚湿潤維持。術後: セフタジジム 20 mg/kg ICe q72h × 4–6回、ブトルファノール 0.4 mg/kg SC q12h × 5日、水分補正後メロキシカム 0.2 mg/kg SC q24h × 5日、48–72時間絶食後に小さな軟らかい餌(茹でて冷やしたミミズ)、床材接触減のため浅水設定。【4】支持療法: 両生類リンゲル液浴 15–30分 q8–12h、消化管通過回復後にEmeraid Carnivore 1–2% BW q48h強制給餌、種別POTZ温度。【5】飼育環境修正(再発予防に最重要): 誤飲不能な床材に変更(呑み込めない大きな川石・幼若個体にペーパータオル・成体にバイオアクティブ土壌+落ち葉)、Pacmanガエルや大型カエルに砂利・砂・小装飾石を絶対使用しない、床材なしの別容器で給餌、給餌にピンセット使用、成体の給餌頻度を週1–2回に減少、摂取した繊維を柔らかくする十分な水分確保。【6】モニタリング: 保存管理では毎日連続X線、治療後2–4週間は週次、体重、便排出(3–7日以内にインパクション材料を通過すべき)、行動と食欲。【7】予後: 早期保存管理で良好、非穿孔の外科症例は中等度、腸穿孔・腹膜炎・重度脱水時は重篤(合併症例で死亡率20–40%)。飼育環境未修正時の再発は一般的。文献: Wright & Whitaker 2001, Pessier 2013 Vet Clin Exot, Mylniczenko 2009, Mans 2013。
予防
床材インパクションの予防: 定期健診。適切な栄養。ストレス軽減。早期受診。
予後
床材インパクションの予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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