肝細胞癌
概要
カメの原発性悪性肝腫瘍。
主な症状
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臨床徴候
リクガメにおける肝細胞癌の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
リクガメにおける肝細胞癌の原因: カメの原発性悪性肝腫瘍。
病態生理
肝細胞癌はリクガメにおける腫瘍性疾患である。癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、DNA修復機構における遺伝子変異の蓄積により腫瘍性形質転換が生じる。制御不能な細胞増殖により腫瘍が形成され、局所組織への浸潤・破壊の可能性がある。悪性腫瘍はリンパ行性または血行性に転移しうる。高カルシウム血症、悪液質、免疫調節障害などの腫瘍随伴症候群が原発腫瘍に伴い、罹患率に寄与することがある。
診断
超音波検査で肝臓の腫瘤・実質不均一性・血管浸潤を評価(第一選択)。X線で肝腫大・体腔内腫瘤影を確認。超音波ガイド下肝生検(18G トゥルーカット針)で組織採取し、病理組織検査で肝細胞癌の確定診断。細胞診(FNA)は補助的だが腫瘍細胞の形態評価に有用。血液生化学(AST・ALT顕著上昇、胆汁酸上昇、低アルブミン→肝機能不全)・CBC(非再生性貧血→慢性疾患)。CT/MRIで腫瘍の範囲・転移評価。爬虫類の腎門脈系を考慮した薬物動態に注意。
治療
腫瘍が1-2葉に限局している場合は肝葉切除術。腹甲切開(plastronotomy)によるアプローチが必要な場合あり。カメ類ではカルボプラチンの報告あり。X線撮影・超音波でステージング。肝保護療法(ラクツロース、輸液)。疼痛管理にメロキシカム0.1-0.2 mg/kg IM/PO q24-48h。術後の飼育環境最適化(UVB・温度・湿度)が不可欠。
予防
肝細胞癌の予防は限定的であるが、ホルモン依存性腫瘍軽減のための避妊・去勢手術、既知の発癌物質の回避、早期発見のための定期健診、適正体型の維持、該当する場合は遺伝的素因軽減のための責任ある繁殖が含まれる。
予後
肝細胞癌の予後: 腫瘍の種類と病期による。早期発見で改善。
関連する薬品
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