腸管カンジダ症
概要
腸管内の酵母過増殖で吸収不良と慢性下痢を引き起こします。
主な症状
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臨床徴候
フクロモモンガにおける腸管カンジダ症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。 皮膚病変(円形脱毛・落屑・痂皮)、慢性鼻汁、または深在性真菌症では咳・体重減少・神経症状が見られる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
フクロモモンガにおける腸管カンジダ症の原因: 腸管内の酵母過増殖で吸収不良と慢性下痢を引き起こします。
病態生理
腸管カンジダ症はフクロモモンガにおける真菌感染症である。真菌は胞子吸入、直接接種、または粘膜コロニー形成を通じて感染を確立する。菌糸または酵母形態が酵素分解と機械的圧力により組織に侵入し、肉芽腫性炎症反応を惹起する。免疫不全個体は特に感受性が高い。感染は局所にとどまるか、血行性に遠隔臓器へ播種される可能性がある。慢性感染は線維化、組織リモデリング、進行性臓器機能障害を引き起こしうる。
診断
糞便検査(KOH処理・グラム染色)でCandida酵母菌体・偽菌糸を検出。糞便培養でCandida属菌種を同定・定量。CBC・血液生化学で免疫抑制・栄養不良の背景因子を評価。腹部X線で腸管ガス貯留・拡張を確認。先行する抗生物質使用歴の聴取が重要(菌交代症)。食餌中の過剰な糖分がCandida増殖を促進するため、食事内容の詳細確認が必須。フクロモモンガの短い腸管では菌叢バランスの崩壊が急速に進行し、重度下痢・脱水を引き起こす。
治療
フクロモモンガの腸管カンジダ症治療:(1) 抗真菌薬:ナイスタチン100,000 IU/kg PO q12h×10-14日(第一選択—GI局所作用、非吸収性)。難治例:フルコナゾール5-10 mg/kg PO q24h×14-21日(2週で肝酵素モニタリング)。(2) 素因の対処:不必要な抗菌薬を中止。食事の糖分低減(甘い果物制限、果汁禁止)。全体栄養改善(バランスBML/TPG食)。ストレス軽減(社会的飼育、環境最適化)。(3) 腸内細菌叢回復:プロバイオティクス(Bene-Bac/乳酸菌)毎日×4週、抗真菌薬投与2h後に開始。(4) 支持療法:脱水時SC輸液。食欲不振時シリンジ給餌。腹部不快感にメロキシカム0.2 mg/kg PO q24h。(5) モニタリング:治療後7・14日で糞便培養。安定まで毎日体重モニタリング。参考文献:Johnson-Delaney 2006, Carpenter Exotic Animal Formulary 6th ed。
予防
プロバイオティクスなしの長期抗菌薬を避ける。食事の糖分低減。免疫機能のためバランス栄養維持。抗菌薬コース中/後のプロバイオティクス補充。毎日食器洗浄。ストレスと社会的孤立の対処(免疫抑制がカンジダを促進)。
予後
ナイスタチンで良好—GI症状7-14日で消退。素因未対処なら再発が一般的(30-40%)。全身性カンジダ症(稀):不良。重要:真菌だけでなく原因を治療。
関連する薬品
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