クレブシエラ敗血症
概要
急性全身性クレブシエラ感染で多臓器不全を引き起こします。しばしば急速に致死的です。
主な症状
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臨床徴候
フクロモモンガにおけるクレブシエラ敗血症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
フクロモモンガにおけるクレブシエラ敗血症の原因: 急性全身性クレブシエラ感染で多臓器不全を引き起こします。しばしば急速に致死的です。
病態生理
フクロモモンガのクレブシエラ敗血症はKlebsiella pneumoniaeによる急性全身性感染で、自咬(self-mutilation)創傷の二次感染が最も重要な感染源。自咬はフクロモモンガの最も深刻な行動問題で、単独飼育のストレス・退屈→四肢/尾/陰嚢を咬傷→K. pneumoniae侵入→菌血症。K. pneumoniaeは莢膜を持ちマクロファージの食作用に抵抗→急速な敗血症進行。フクロモモンガは体温が低く(32-36°C)、敗血症時の低体温が著しい (Booth RJ. Vet Clin Exot Anim 2003;6:415-438)。
診断
急性の沈鬱・低体温・食欲廃絶の臨床徴候を評価。トルポール(torpor)との鑑別が重要 — 敗血症では復温しても改善せず、粘膜蒼白・CRT延長を呈する。血液培養(好気性・嫌気性)でKlebsiella属を検出。CBC(白血球減少・左方移動は予後不良指標)・血液生化学(低血糖・高乳酸・DIC評価)で重症度を判定。感染源の検索:泌尿器・消化管・呼吸器からの検体培養。腹部超音波で臓器膿瘍を検索。尿検査で尿路感染の合併を評価。環境衛生(ケージ・食器・水容器の汚染)を聴取
治療
フクロモモンガにおけるクレブシエラ感染症: ① ESBL産生株が多くNon-CarbapenemとTrim/Sulf耐性多発。培養感受性必須。② 第一選択(感受性確認後): エンロフロキサシン 10 mg/kg PO/IM q12-24h、アミカシン 15-20 mg/kg IM q24h(腎機能・TDM必須)、セフタジジム 20-30 mg/kg IM q12h、メロペネム 8-12 mg/kg IV q8h(ESBL/重症例)。③ 主に肺炎・尿路感染・敗血症—臓器別の支持療法を同時並行。④ ⚠院内感染源として重要—入院・在宅環境の徹底消毒(次亜塩素酸1:10、グルタラール2%)。⑤ 免疫不全動物(FIV・ステロイド長期)で重症化リスク。
予防
クレブシエラ敗血症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
クレブシエラ敗血症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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