黄色真菌症(CANV)
Yellow Fungus Disease (Chrysosporium anamorph of Nannizziopsis vriesii - CANV) / 黄色真菌症(CANV)
概要
主にフトアゴヒゲトカゲなどのトカゲで黄褐色の痂皮性病変を引き起こす侵攻性真菌感染症です。
主な症状
anorexia
crusty patches
dysecdysis
lethargy
skin lesions
yellow skin patches
原因
真菌Nannizziopsis guarroi(旧CANV)による感染。フトアゴヒゲトカゲやその他のアガマ科で高度に伝染性。免疫抑制、不適切な飼育管理、過密飼育、ストレスが素因。直接接触または汚染された媒介物を介して伝播。
病態生理
真菌が真皮深層と皮下組織に侵入し進行性壊死性皮膚炎を引き起こす。表在性皮膚糸状菌症と異なりCANVは皮膚全層を貫通し下層の筋肉と骨に達する。進行例では内臓(肝臓、肺)への血行性播種が起こる。菌はケラチン分解酵素を産生し組織を破壊する。
治療
積極的抗真菌療法:ボリコナゾール10 mg/kg PO 24時間毎(第一選択)、代替としてイトラコナゾール5 mg/kg PO 24時間毎。局所治療:クロルヘキシジン浴、局所テルビナフィンまたはミコナゾール。壊死組織の外科的デブリドマン。最低数ヶ月の治療(しばしば6ヶ月以上)。感染動物の隔離。環境の消毒。
予防
全ての新規動物を60-90日間検疫。厳格な衛生管理の維持。感染動物との接触回避。免疫機能維持のための適切な飼育管理。コレクションへの導入前にフトアゴヒゲトカゲの皮膚病変のスクリーニング。
予後
要注意。早期の限局性病変は積極的治療に反応しうる。播種性疾患は予後不良。未治療では死亡率が高い。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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