粘液腫様皮膚疾患
概要
様々な爬虫類種に報告される粘液腫様の皮膚腫瘍。
主な症状
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臨床徴候
爬虫類における粘液腫様皮膚疾患の臨床徴候は罹患臓器と腫瘍の種類により多様。一般的所見: 進行性の腫瘤形成・体重減少・食欲不振・元気消失・貧血。体表腫瘤では触知可能な腫脹・疼痛を、内臓腫瘍では腹部膨満・嘔吐・下痢・呼吸困難・リンパ節腫大などの非特異的症状を呈する。傍腫瘍症候群として高カルシウム血症(リンパ腫・肛門周囲腺癌)や低血糖(インスリノーマ)を合併することがある。
原因
爬虫類における粘液腫様皮膚疾患の原因: 様々な爬虫類種に報告される粘液腫様の皮膚腫瘍。
病態生理
爬虫類における粘液腫様皮膚疾患の病態生理は正常細胞の悪性転換から始まる。癌遺伝子(c-Myc, Ras等)の活性化と癌抑制遺伝子(p53, Rb等)の不活化により、細胞増殖シグナルの恒常的活性化、アポトーシス回避、血管新生誘導、浸潤・転移能の獲得が段階的に進行する。腫瘍微小環境では免疫逃避機構が構築され、腫瘍関連マクロファージや制御性T細胞が抗腫瘍免疫を抑制する。進行例では悪液質、傍腫瘍症候群(高Ca血症・低血糖等)、全身合併症を引き起こす。
診断
皮膚の粘液様腫脹・結節性病変を視診で確認し、FNA(細針吸引)で粘液様基質を含む紡錘形細胞を採取する。生検で真皮内の粘液腫様変性を組織学的に確認し、アルシアンブルー染色で酸性ムコ多糖の沈着を証明する。悪性度評価のため細胞異型・核分裂像を評価する。レントゲン・超音波で深部浸潤・転移の有無を確認する。ヘテロフィル反応は通常軽度であるが、二次感染時は上昇する。POTZ維持下で全身状態を評価する。
治療
外科的切除が第一選択:良好なマージンで腫瘤を完全切除。クライオセラピーまたはレーザーアブレーションは小型病変に有効。病理組織検査で悪性度を確認。切除不能な場合は減量手術。二次感染予防にクロルヘキシジン局所洗浄。再発のモニタリング(3-6ヶ月毎)。飼育環境の改善とストレス軽減。
予防
粘液腫様皮膚疾患の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
粘液腫様皮膚疾患の予後: 多くは治療に良好に反応。
関連する薬品
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