腺胃潰瘍
概要
感染・ストレス・重金属による腺胃粘膜潰瘍。
主な症状
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臨床徴候
オウムにおける腺胃潰瘍の臨床徴候は消化管病変の部位と病態により異なる。上部消化管: 嘔吐・吐血・食欲不振。小腸: 下痢(小腸性: 量多・回数少・体重減少を伴う)・嘔吐・腹痛。大腸: 下痢(大腸性: 量少・回数多・粘液・血便・テネスムス)。急性腹症: 強い腹痛・嘔吐・ショック徴候・腹部触診で腫瘤や緊張感(GDV・腸捻転・腸閉塞)は緊急評価が必要。
原因
オウムにおける腺胃潰瘍の原因: 感染・ストレス・重金属による腺胃粘膜潰瘍。
病態生理
腺胃潰瘍はオウムにおける中毒性疾患である。有害物質の経口摂取、吸入、または経皮吸収により中毒障害が生じる。毒素は酵素阻害、受容体干渉、酸化的損傷、直接的な細胞毒性などの特定のメカニズムを通じて細胞プロセスを障害する。標的臓器は毒素により異なるが、肝臓(生体内変換)、腎臓(排泄)、神経系、消化管が一般的である。用量依存的に無症候性変化から劇症型臓器不全まで幅広い影響を及ぼす。
診断
嘔吐(血液混入)・タール便・食欲不振・体重減少から腺胃潰瘍を疑う。X線で前胃壁の不整・ガス像を確認。造影X線で粘膜面の充満欠損を描出。内視鏡で前胃粘膜の潰瘍・びらん・出血を直視下確認し生検を採取。病理組織検査で潰瘍の深達度・腫瘍性病変を評価。CBC/生化学で貧血・低蛋白血症を確認。ABV-PCRでPDDを除外。大型オウム類ではNSAIDs投与・ストレス・重金属中毒・Megabacteriaが潰瘍の原因となる。
治療
オウムにおける腺胃潰瘍の治療には迅速な除染と支持療法が必要である。摂取直後であれば催吐(種にとって安全な場合)または胃洗浄により吸収を低減する。活性炭は多くの毒素を吸着する。特異的解毒剤がある場合は投与する(例:抗凝固性殺鼠剤にビタミンK1、アセトアミノフェンにN-アセチルシステイン)。積極的な輸液療法で腎排泄を促進し灌流を維持する。臓器特異的障害(肝、腎、神経)をモニタリングし治療する。
予防
腺胃潰瘍の予防には有毒物質へのアクセス制限・除去、ペット安全な製品の使用、環境からの有毒植物の除去、薬剤・化学物質の適切な保管、屋外アクセス時の監視、種固有の中毒に関する飼い主教育が必要である。
予後
腺胃潰瘍の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
関連する薬品
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