心嚢液貯留
概要
心臓周囲の液体貯留による心機能圧迫。
主な症状
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臨床徴候
オウムにおける心嚢液貯留の臨床徴候は心機能低下の程度により段階的に進行する。代償期(無症候): 心雑音が唯一の所見、聴診で発見される。早期心不全: 運動不耐性・咳(左心不全)・腹水(右心不全)。進行性心不全: 呼吸困難・チアノーゼ・失神・夜間咳。末期: 起座呼吸・肺水腫・心原性ショック。猫では FATE(大動脈血栓塞栓症)として急性後肢麻痺・冷感・疼痛・パルス消失で発症することがある。
原因
オウムの心血管系に影響する正確な原因は不明または多因子性。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常・不顕性感染・代謝障害が寄与因子として考えられる。個々の症例での主原因特定にはさらなる調査が必要。
病態生理
オウムの心血管系に影響する正確な病態生理は完全には解明されていない。遺伝的素因・環境因子・免疫調節異常を含む多因子性メカニズムが関与すると考えられる。心血管系組織における炎症性・代謝性・構造的変化が進行性の臨床徴候をもたらす。オウムにおける疾患メカニズムの完全な解明にはさらなる研究が必要。
診断
X線検査(心陰影のグローブ型拡大)。心エコー検査(心嚢液の検出・量の評価・心タンポナーデの有無:鳥類は心嚢が薄く少量の液体でもタンポナーデに至る)。心嚢穿刺・液体分析(細胞診・培養:炎症性vs腫瘍性の鑑別)。心電図(QRS低電位・電気的交互脈)。CBC・生化学。大型オウム類の心嚢液貯留は細菌感染・ABV関連心筋炎・腫瘍(リンパ腫)・うっ血性心不全に続発する。タンポナーデ徴候(急性呼吸困難・虚脱)は緊急心嚢穿刺の適応。
治療
オウムにおける心嚢液貯留の治療: 心エコーで基礎心疾患を評価。利尿薬(フロセミド)で肺水腫管理。ACE阻害薬で後負荷軽減。不整脈があれば抗不整脈薬。安静・低Na食。定期心エコーでモニタリング。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
特発性疾患の予後は個々の症例により変動する。自然寛解する場合もあるが、慢性再発性の経過をたどることもある。対症療法と支持療法が治療の中心。定期的な再評価により治療方針を調整する。
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