気嚢破裂
概要
外傷や感染による気嚢破裂で皮下気腫を引き起こす。
主な症状
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臨床徴候
インコにおける気嚢破裂の臨床徴候は外傷部位と重症度により異なる。骨折: 跛行(非荷重)・腫脹・捻髪音・変形・疼痛。裂傷: 出血・組織欠損・感染リスク。内臓損傷: ショック徴候・腹部緊張・呼吸困難(横隔膜ヘルニア・気胸)。脳挫傷: 意識低下・瞳孔異常・運動失調・発作。脊椎損傷: 麻痺・反射異常・排尿障害。重度外傷では多発外傷の評価と緊急安定化が予後を左右する。
原因
インコにおける気嚢破裂の原因: 外傷や感染による気嚢破裂で皮下気腫を引き起こす。
病態生理
気嚢破裂はインコにおける外傷性・機械的疾患である。罹患組織の構造的耐性を超える外部機械的力により組織損傷が生じる。損傷は出血、浮腫、疼痛を伴う急性炎症カスケードを惹起する。重症度に応じて、血管供給の途絶による虚血、環境微生物による汚染、進行性の組織壊死が生じうる。治癒過程は止血、炎症、増殖、リモデリングの各段階を経る。
診断
皮下気腫(頸部・胸部・腹部の皮下のエアポケット)を触診で確認。X線で気嚢壁の断裂・皮下気腫・縦隔気腫を評価。CT検査で破裂した気嚢の特定と範囲を描出。外傷歴(窓衝突・落下・同居鳥による攻撃)を聴取。CBC で感染合併を評価。生化学で全身状態を確認。インコ類では気嚢破裂は胸部外傷・咬傷・過度な保定による圧迫で発生し、皮下気腫として顕在化する。軽度の場合は安静で自然治癒するが進行性の皮下気腫には穿刺排気が必要。気嚢炎の合併を経時的にモニタリングする。
治療
気嚢破裂による皮下気腫: 25-27G針で穿刺減圧(皮下腔から空気を吸引)。気嚢が治癒するまでq4-8hの反復吸引が必要な場合がある。持続性/再発性の場合: 経皮ドレーン留置または気嚢裂傷の外科的修復。基礎原因の特定と治療: 外傷(窓への衝突、猫の攻撃、不適切なハンドリング)、気嚢膜を弱める呼吸器感染。感染性気嚢炎が破裂に先行した場合: エンロフロキサシン15 mg/kg PO/IM q12hまたはドキシサイクリン25-50 mg/kg PO q24h。真菌性気嚢炎(アスペルギルス): イトラコナゾール5-10 mg/kg PO q12h + ネブライゼーション。支持療法: 酸素補給、保温(28-30°C)、メロキシカム0.5 mg/kg PO/IM q12-24hで疼痛/炎症管理。空気漏出を最小限にするため安静(ケージレスト)。外傷性気嚢破裂のほとんどは保存的管理で1-2週間以内に自然治癒。二次性気嚢炎をモニタリング。胸部/腹部のきつい包帯を避ける — 呼吸運動を制限する。参考文献: Reavill & Dorrestein 2010, Orosz 2002。
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予防
気嚢破裂の予防には安全で種に適した飼育環境の整備、鋭利物・危険物の除去、適切な取り扱い技術、他の動物との接触時の監視、温度管理、落下防止策が含まれる。
予後
気嚢破裂の予後: 早期治療で多くは良好。定期モニタリングで管理可能。
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