バルーン症候群(皮下気腫)
Balloon Syndrome (Subcutaneous Emphysema) / バルーン症候群(皮下気腫)
概要
皮下に空気が大量に貯留し、ハリネズミが風船のように膨らむ特異的疾患。肺損傷・気管損傷・皮下膿瘍のガス産生菌感染が原因。触診で捻髪音を認める。外見は劇的だが適切な処置で回復可能。
主な症状
appetite loss
body swelling
labored breathing
lethargy
swelling
原因
肺・気道の外傷(咬傷・鋭的外傷)、呼吸器感染に伴う気腫性変化、ガス産生菌による皮下膿瘍。原因不明の特発性症例もある。
病態生理
肺実質・気道の損傷→空気漏出→縦隔気腫→皮下気腫として全身に拡散。または皮下膿瘍のガス産生菌(Clostridium等)による皮下ガス貯留。ハリネズミは皮膚が緩く皮下腔が広いため空気が大量に貯留しやすい。
治療
皮下ガスの針穿刺脱気(18G針で複数箇所から吸引)。基礎疾患の治療:呼吸器感染には抗菌薬(エンロフロキサシン5mg/kg BID)、膿瘍にはデブリードマン+抗菌薬。胸部X線で気胸の有無を確認。再貯留する場合は原因の再検索。
予防
外傷の予防(安全な飼育環境)。呼吸器感染の早期治療。皮下膿瘍の早期発見・治療。
予後
基礎疾患が治療可能であれば予後良好。脱気後に急速に改善する。原因が持続する場合は再貯留→原因の精査が必要。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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