← トップへ戻る
魚 (Fish) 感染症 重度

抗酸菌症(魚結核)

Mycobacteriosis (Fish Tuberculosis) / 抗酸菌症(魚結核)

概要

Mycobacterium marinum 等による慢性細菌感染。人獣共通感染症 — ヒトに肉芽腫を形成しうる。

主な症状

脊椎の湾曲 体色の黒化 痩せ(やつれ) 活動低下・沈下 食欲不振 眼球突出(ポップアイ) 鱗の脱落 潰瘍・ただれ

原因

Mycobacterium marinum、M. fortuitum、M. chelonae による慢性感染。感染組織の摂食、汚染水、開放創から伝播。人獣共通感染症 — ヒトに皮膚肉芽腫(フィッシュタンク肉芽腫)を起こしうる。

病態生理

抗酸菌はマクロファージ内で生存し、複数臓器(腎、肝、脾、皮膚)に肉芽腫を形成。慢性肉芽腫性炎症が進行性の臓器破壊と悪液質を招く。細胞内生存戦略により大半の抗菌薬治療に抵抗性。

治療

効果的な治療法はない。感染魚の隔離・淘汰が推奨。水槽・器具の徹底消毒。素手での取り扱いを避ける。

予防

新規魚の検疫と観察、死魚の速やかな除去、器具の消毒。感染が疑われる水槽での素手作業を避ける(手袋着用)。

予後

予後不良。慢性進行性で治癒は困難。

感染症の他の疾患(魚)

魚の全疾患を見る →

VetDictで魚の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

エロモナス感染症(運動性エロモナス敗血症) (共通4症状) 穴あき病(頭部穿孔症・HLLE) (共通4症状) ヘキサミタ症(内部鞭毛虫症) (共通4症状) カラムナリス病(尾ぐされ病・口ぐされ病) (共通3症状) 水カビ病(サプロレグニア症) (共通3症状) 松かさ病(立鱗病・腹水症) (共通3症状) イカリムシ症(レルネア症) (共通3症状) コイ春ウイルス血症(SVC) (共通3症状)
📋 魚の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。