← トップへ戻る
魚 (Fish) 感染症 重度

海水白点病(クリプトカリオン症)

Marine Ich (Cryptocaryon irritans) / 海水白点病(クリプトカリオン症)

概要

淡水白点病の海水版。Cryptocaryon irritans による。海水水槽で極めて一般的。

主な症状

鰭をたたんでいる 体を擦りつける(フラッシング) 呼吸困難 活動低下・沈下 食欲不振 鰓蓋の速い動き 白点(白い斑点)

原因

繊毛虫 Cryptocaryon irritans。淡水白点病の海水版。新規導入魚、ライブロック、無脊椎動物から検疫なしで侵入。ストレスと水質不良が発症を誘発。

病態生理

生活環は淡水白点病と類似するがより長い(水温により2-6週間)。栄養体が皮膚・鰓の上皮内で摂食。重度の鰓寄生は呼吸困難を引き起こす。淡水白点病と異なり、クリプトカリオンのトモントは治療に対する抵抗性が高く、遊走子の寿命も長いため駆除がより困難。

治療

銅イオン製剤(治療用水槽で)、低比重法(hyposalinity 1.009)、ホルマリン浴。サンゴ・無脊椎水槽では銅は使用不可。

予防

全新規魚の厳格な検疫(4-6週間)、導入前の銅治療または低比重処理。リーフタンクでは無脊椎動物も72時間以上の隔離が推奨。

予後

治療用水槽での早期銅治療で予後良好。ディスプレイ水槽からの駆除には6週間以上の魚なし期間が必要。未治療の海水水槽での発症は全魚喪失に至ることが多い。

感染症の他の疾患(魚)

魚の全疾患を見る →

VetDictで魚の鑑別診断を行う

症状チェッカーを使う

関連する疾患

白点病(イクチオフチリウス症) (共通6症状) コショウ病(ウーディニウム症) (共通6症状) 鰓吸虫症(ダクチロギルス症) (共通4症状) コスチア症(イクチオボド症) (共通4症状) トリコディナ症 (共通4症状) 鰓腐れ病(ブランキオマイセス症) (共通4症状) イカリムシ症(レルネア症) (共通3症状) 皮膚吸虫症(ギロダクチルス症) (共通3症状)
📋 魚の疾患一覧を見る →
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。