包皮嵌頓
Paraphimosis / 包皮嵌頓
概要
陰茎が包皮内に還納不能→包皮輪による絞扼→静脈還流障害→浮腫・うっ血→悪循環→放置で陰茎壊死。数時間以内の処置が必要。
主な症状
不安行動
生殖器分泌物
触ると痛がる
原因
持続性勃起(プリアピズム)、包皮口狭窄(先天性/瘢痕性)、毛根環(hair ring)による絞扼、包皮内異物、外傷、交尾後。
病態生理
勃起後または包皮の狭窄→陰茎が包皮内に還納不能→包皮輪による陰茎の絞扼→静脈還流障害→陰茎の浮腫・うっ血→さらなる還納困難の悪循環→放置すると陰茎組織の壊死・尿道閉塞。乾燥による粘膜損傷も進行。数時間以内の処置が必要。
治療
緊急(壊死予防のため数時間以内に処置)。1. 浮腫軽減:50%ブドウ糖液または高浸透圧生食を陰茎に10-20分間塗布(浸透圧で間質液除去)。2. 潤滑剤:水溶性潤滑剤(KYゼリー等)を陰茎と包皮口に塗布。3. 用手整復:包皮を前方に転がしながら陰茎に後方圧(力任せに押し込まない)。4. 毛根環:被毛の下を仔細に検索、ハサミで切断。5. 浮腫高度・整復不能:海綿体穿刺(18G針、0.5-1 mL生食フラッシュ)または鎮静下での包皮弛緩切開。6. 壊死時:陰茎切断+陰嚢部尿道造設術。7. 整復後:巾着縫合(一時的な包皮口縮小)またはエリザベスカラー。プリアピズム:ブロモクリプチン;テストステロン性:去勢手術。
予防
未去勢雄の交尾後の包皮内陰茎確認。包皮周囲の毛のトリミング(毛根環予防)。テストステロン性プリアピズムへの早期去勢。
予後
1-2時間以内の処置で予後は優良。壊死確立後は陰茎切断が必要(予後は機能的には生存可能)。毛根環は除去後に予後優良。
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※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
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