歯根膿瘍
概要
デグーにおける細菌性の歯科/口腔疾患。歯科膿瘍は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
主な症状
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臨床徴候
デグーにおける歯根膿瘍の臨床徴候は歯科疾患の種類と進行により多様。歯周病: 口臭・歯肉発赤/腫脹・流涎・採食困難・顔面腫脹(根尖膿瘍時)。不正咬合(草食動物): 流涎・採食速度低下・選択的採食・体重減少・糞便量減少・眼球突出・顎下膿瘍。歯根破折: 採食困難・片側咀嚼・口臭。口腔腫瘍: 口腔内腫瘤・出血・流涎・口臭・採食困難。
原因
デグーにおける細菌性の歯科/口腔疾患。歯科膿瘍は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。
病態生理
細菌の増殖に対する好中球の集積と組織融解により、膿(壊死組織・生菌・白血球)が被膜に囲まれて貯留する。緊満・疼痛・発熱を生じ、破裂・排膿するか全身播種すると敗血症に至る。
診断
顔面・下顎の腫脹・排膿瘻管を視診で確認。頭部X線/CTで歯根周囲の透過性亢進(根尖透過像)・骨溶解・歯根吸収を評価。デグーは常生歯(open-rooted)のため歯根伸長が膿瘍形成の誘因となる。麻酔下歯科検査で原因歯の歯周ポケット深度・動揺度を測定。排膿の培養・感受性試験(嫌気性菌を含む)で起炎菌を同定。CBC(白血球増多)・血液生化学で全身性感染を評価。血糖値(正常値50-100 mg/dL)で糖尿病の合併を確認(治癒遅延リスク)
治療
デグーの歯牙膿瘍。臼歯歯根の感染。■臨床症状: 顎の腫脹、食欲廃絶、体重減少。瘻孔形成。眼脂。■治療: 外科: 膿瘍掻爬 + 原因歯抜歯。 抗菌薬: エンロフロキサシン 10 mg/kg PO q12h × 14-28日。 + メトロニダゾール 20 mg/kg PO q12h。 疼痛: メロキシカム 1-2 mg/kg PO q24h。 強制給餌(★糖分禁忌★)。■予後: 再発率高い。慎重。参考文献: Jekl V & Redrobe S (2013); Quesenberry & Carpenter (2020).
予防
デグーにおける歯科膿瘍の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。
予後
臼歯トリミング(定期的、2-4週間毎)+膿瘍排膿+全身抗菌薬で予後注意。歯根膿瘍の完全治癒は困難で再発率が高い。良質な牧草(チモシー)の十分な摂取が歯の摩耗を促進し不正咬合予防に最重要。【糖分禁忌】 (Jekl V & Knotek Z. 2011)。
関連する薬品
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