蟯虫感染(シファシア)
Pinworm Infection (Syphacia) / 蟯虫感染(シファシア)
概要
通常軽度の症状を引き起こす一般的な腸管線虫感染ですが、免疫不全動物では重要です。
主な症状
perianal irritation
poor coat
restlessness
weight loss
原因
デグーにおける蟯虫症の原因: Syphacia属蟯虫の感染期虫卵の経口摂取(糞口感染)による。集団飼育環境での感染拡大が特徴的で、床材や飼育用品を介した間接的伝播も起こる。不衛生な飼育環境、過密飼育、ストレス、免疫抑制が感染リスクを高める。
病態生理
Syphacia属蟯虫の感染期虫卵が経口摂取されると、幼虫は盲腸・結腸に定着し成虫へと発育する。成熟した雌虫は夜間に肛門周囲に移動して産卵し、肛門周囲の掻痒と炎症を引き起こす。重度感染では腸粘膜への機械的損傷と栄養競合により、体重減少や被毛粗剛が生じる。集団飼育環境では糞口感染サイクルにより急速に感染が拡大する。
治療
デグーにおける蟯虫症(Syphacia)の治療は、フェンベンダゾール(20-50mg/kg経口、5-10日間)またはイベルメクチン(0.2-0.4mg/kg皮下注射、2週間隔で2-3回)による駆虫が基本。飼育ケージ・床材の徹底的な清掃・消毒を同時に行い再感染を防止する。同居個体も同時に治療し、糞便検査で駆虫効果を確認する。
予防
予防には適切な飼育管理(適切な食事・清潔な環境・最適な温湿度);定期的な獣医師の健康診断;新規動物の検疫;ストレス軽減;種特異的予防措置が含まれる
予後
適切な駆虫薬治療で予後は一般的に良好。重度感染や免疫不全のデグーでは予後不良となりうる。環境消毒と再感染予防が長期的な予後改善に重要。定期的な糞便検査と予防的駆虫が推奨される。
VetDictでデグーの鑑別診断を行う
症状チェッカーを使う
※ 本ページの情報は獣医学的参考資料であり、診断・治療の代替ではありません。実際の診療は必ず獣医師にご相談ください。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。
VetDict は獣医師(DVM)が開発した臨床支援ツールです。