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チンチラ (Chinchilla) 感染症 中等度

耳感染症(外耳炎)

Ear Infection (Otitis Externa) / 耳感染症(外耳炎)

概要

チンチラにおける細菌性の神経系疾患。耳感染症は適切な診断と治療管理が重要である。早期発見と適切な介入が予後改善の鍵となる。

主な症状

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臨床徴候

チンチラにおける耳感染症の臨床徴候は寄生虫種・寄生部位・寄生数により異なる。消化管寄生では下痢・嘔吐・体重減少・腹部膨満、外部寄生では掻痒・脱毛・皮膚炎、心血管寄生では咳・運動不耐性・腹水、血液寄生では貧血・発熱・元気消失を呈する。幼若・栄養不良個体では重症化しやすく、慢性経過では発育不良が顕著となる。

原因

チンチラにおける耳感染症の原因は寄生虫(蠕虫・原虫・節足動物)の感染である。感染経路は寄生虫種により多様で、経口摂取(汚染食物・水・中間宿主の捕食)、経皮侵入、節足動物媒介(ダニ・蚊・ノミ)、経胎盤・経乳感染を含む。過密飼育、衛生管理不良、免疫抑制、定期的駆虫の不足が感染リスクを高める。寄生虫のライフサイクル理解が治療成功と再感染予防の鍵となる。気候変動に伴う媒介動物分布拡大により、従来は低リスクとされた地域での発症増加が報告されている。(チンチラはフィプロニル致死、経口β-ラクタム禁忌)

病態生理

チンチラの耳感染症はPseudomonas aeruginosa、Staphylococcus aureus、Pasteurellaによる中耳炎→内耳炎で、斜頸・眼振・平衡障害を呈する。チンチラの鼓室胞(tympanic bulla)は解剖学的に大きく、感染が蓄積しやすい。汚染された飲水ボトルがP. aeruginosaの感染源となりうる (Donnelly TM & Doss GA. 2016)。

診断

耳鏡検査で外耳道の発赤・腫脹・分泌物・鼓膜の状態を確認。耳垢の細胞診(グラム染色・好中球・細菌/酵母の有無)を実施。培養・感受性試験で起炎菌(Pseudomonas・Staphylococcus等)を同定。頭部X線・CTで鼓室の液体貯留・骨溶解を評価し中耳/内耳炎への進展を確認。神経学的検査で斜頸・眼振・運動失調(前庭障害)を評価。CBC・血液生化学で全身性感染兆候を確認。砂浴び後の耳道への砂粒混入が外耳炎の誘因となることがある

治療

【チンチラにおける耳感染症(チンチラ)】 耳感染症(チンチラ)は培養感受性試験を診療指針とし、empiricalにはエンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/IM q12-24h またはアモキシシリン・クラブラン酸 12.5-25 mg/kg PO q12h(小型哺乳類除く)を開始。 膿瘍形成例は外科的切開・排膿・洗浄(生食または0.05%クロルヘキシジン)が抗菌薬単独より治癒率高い。 発熱・全身症状時は炎症マーカー(SAA、CRP)と血液培養。 再発リスクの高い症例ではバイオフィルム形成菌(Pseudomonas, Staphylococcus pseudintermedius MRSP)を疑い、長期抗菌薬を6-8週継続。 具体的な薬剤目安: ivermectin 0.2-0.4 mg/kg SC。 支持療法(小型哺乳類): 等張輸液 80-100 mL/kg/日 SC/IV、保温(26-28℃)、シリンジ給餌(Critical Care/Recovery 50-90 mL/kg/日を3-4回分割)、メロキシカム 0.5-1.0 mg/kg PO q12-24h で疼痛・炎症管理。 フィプロニル禁忌(致死性)。経口β-ラクタムは禁忌。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によってはチンチラの専門医紹介を考慮する。

予防

チンチラにおける耳感染症の予防は定期的駆虫・媒介動物制御・環境衛生の3本柱。消化管寄生虫: 子犬子猫は2-4週齢から繰返し駆虫、成獣は便検査結果に基づく定期投与。心血管寄生虫(フィラリア): 流行地での年間予防投与(イベルメクチン・ミルベマイシン等)。外部寄生虫: 月1回の外部寄生虫予防薬投与、環境清掃。散歩後のダニチェック、媒介動物(ダニ・蚊・ノミ)の生息環境改善も重要。

予後

エンロフロキサシン(5-10 mg/kg PO q12h×4-6週間以上)で予後注意。内耳炎進展時は永続的な斜頸が残存しうる。培養感受性試験推奨(P. aeruginosa多剤耐性リスク)。飲水ボトルの定期洗浄が予防に重要 (Donnelly TM & Doss GA. 2016)。

関連する薬品

💊 アモキシシリン 💊 アモキシシリン・クラブラン酸 💊 エンロフロキサシン 💊 イベルメクチン 💊 メロキシカム 💊 クロルヘキシジン

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