エルシニア感染症
概要
エルシニア属による感染で、リンパ節と腸管に肉芽腫性病変を引き起こします。
主な症状
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原因
チンチラにおけるエルシニア感染症の原因: エルシニア属による感染で、リンパ節と腸管に肉芽腫性病変を引き起こします。
病態生理
チンチラにおけるエルシニア感染症の病態生理は細菌侵入→定着・増殖→毒素産生・組織傷害→免疫応答の流れで展開する。病原細菌は粘膜バリア・皮膚バリアを突破し、付着因子で標的組織に定着、増殖し外毒素・内毒素を産生する。宿主の好中球・補体・抗体応答が病原体を制御する一方、過剰免疫応答は組織傷害(SIRS・敗血症)を引き起こす。細菌の薬剤耐性メカニズム(β-ラクタマーゼ・効率排出ポンプ・標的部位変異)が治療効果に影響する。
治療
重要:Yersinia pseudotuberculosisはチンチラで急性敗血症死を引き起こす — 治療開始前に死亡することが多い。生前診断された場合:エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/SC q12h + トリメトプリム-スルファ 15-30 mg/kg PO q12h の二剤抗菌薬療法 × 14-21日。敗血症例にはゲンタマイシン 2-4 mg/kg SC/IM q24h(腎機能モニタリング — 腎毒性)。積極的支持療法:敗血症性ショックにIV/IO輸液(LRS 10-15 mL/kgボーラス後、SC維持 20-40 mL SC q12h);保温20-22°C;栄養サポート(クリティカルケアシリンジ給餌)。経口ペニシリン系、アンピシリン、リンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシンは絶対に使用しない(致死的腸内細菌叢異常)。罹患動物と接触動物を直ちに隔離。人獣共通感染症:Y. pseudotuberculosisはヒトに感染する — 手袋着用、厳格な手指衛生。環境消毒:全敷材を廃棄、ケージ/アクセサリーを10%漂白剤溶液で消毒。コロニー全動物の糞便培養。感染源調査:汚染された干草、水、野生齧歯類の糞便による飼料汚染が一般的な感染源。剖検:肝臓、脾臓、腸間膜リンパ節の特徴的な乾酪性肉芽腫性病変。新規動物は30日以上の検疫。参考:Donnelly & Brown, Guinea Pig and Chinchilla Zoonoses; Quesenberry & Carpenter 4th ed.
予防
エルシニア感染症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
エルシニア感染症の予後: 適切な抗菌薬療法で多くが治癒可能。慢性・深在性感染は長期治療が必要。敗血症は予後要注意。
関連する薬品
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