マイコプラズマ症
概要
マイコプラズマによる慢性上部気道疾患および副鼻腔炎。
主な症状
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臨床徴候
鳥におけるマイコプラズマ症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥におけるマイコプラズマ症の原因: マイコプラズマによる慢性上部気道疾患および副鼻腔炎。
病態生理
マイコプラズマは気道・関節・結膜の粘膜上皮に付着して線毛障害と慢性炎症を起こし、慢性呼吸器疾患・結膜炎・多発性関節炎を招く。細胞壁を欠くためβラクタム薬が無効。
診断
臨床症状の評価(副鼻腔腫脹・結膜炎・鼻汁・くしゃみ・呼吸困難)。Mycoplasma gallisepticum/synoviae特異的PCR検査(鼻腔・副鼻腔スワブ)で病原体を検出。血清学検査(急速凝集試験・HI試験・ELISA)で抗体価を測定。副鼻腔X線で副鼻腔内液体貯留を評価。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル増加を確認。培養はPPLO培地で可能だが成長遅く2-4週間。鳥類のMycoplasmosis は家禽・野鳥で世界的に重要な呼吸器感染症で、慢性化・保菌鳥化しやすい
治療
鳥におけるマイコプラズマ症の治療: 第一選択: ドキシサイクリン25-50mg/kg PO q12h×21-45日間(マイコプラズマに最適)。代替: エンロフロキサシン10-15mg/kg PO/IM q12h×14-21日間、またはタイロシン25mg/kg PO q12h。副鼻腔炎(眼窩下腫脹)には副鼻腔洗浄(滅菌生理食塩水+エンロフロキサシン希釈液)q24-48h。呼吸器症状にはネブライゼーション(F10 1:250またはゲンタマイシン50mg/10mL生食)15-20分 q12h。鎮痛: メロキシカム0.5-1.0mg/kg PO q12h。支持療法: 保温28-30℃、脱水時は皮下輸液50-100mL/kg/日、食欲不振時は強制給餌。扁平上皮化生がある場合はビタミンA 20,000IU/kg IM単回投与。慢性・難治例では培養感受性試験を実施。長期ドキシサイクリン投与時は肝毒性をモニタリング。
予防
マイコプラズマ症の予防には適切な衛生管理・消毒、利用可能なワクチン接種、創傷の迅速な処置、ストレス軽減、適切な換気、感染動物の隔離が含まれる。
予後
マイコプラズマ症の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
関連する薬品
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