鉛中毒
概要
塗料、カーテンウェイト、ステンドグラスなどの鉛含有物質の摂取による全身中毒。
主な症状
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原因
鳥における鉛中毒は、古い塗料の破片・釣りの錘・散弾・はんだ・鉛製品・一部の金属玩具やケージ部品の摂取が原因。鳥では装飾品・カーテンの錘・ステンドグラスのはんだ、放牧動物では古いバッテリー・塗料が主要曝露源となる。
病態生理
鳥における鉛中毒は、鉛はスルフヒドリル基に高親和性で結合し、ヘム合成酵素(δ-アミノレブリン酸脱水酵素・フェロケラターゼ)を阻害して貧血(好塩基性斑点を伴う有核赤血球の出現)を引き起こす。また血液脳関門を傷害して脳浮腫・毛細血管傷害による神経症状(発作・盲目・行動変化)を、消化管平滑筋・末梢神経への作用により疝痛・嘔吐・巨大食道を生じる。慢性曝露では腎近位尿細管傷害も来す。鳥では砂嚢内に停滞した金属片から持続的に吸収され重篤化しやすい。
治療
【鳥における鉛中毒】 鉛中毒は鳥における正確な臨床評価(病歴、身体検査、CBC・生化学、画像)から治療方針を決定。 基礎疾患の特定→特異的治療+支持療法の組み合わせが原則。 経過モニタリング: 主訴の改善、検査値の変化、QOLを2-4週毎に再評価。 複雑症例は鳥専門医(ACZMまたはAVMAエキゾチック分科会等)に紹介を検討。 具体的な薬剤目安: EDTA 35-50 mg/kg IM、Diazepam 0.5-1 mg/kg IM、D-Penicillamine 55 mg/kg PO。 支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。 【鑑別と経過観察】類似症候を呈する疾患の除外と、治療4-8週後の再評価が予後改善の鍵。重症度・併発症によっては鳥の専門医紹介を考慮する。 [ECVN:Block] 【補助療法オプション — Equine & Canine Vet Nutrition (caninevet.jp)】 • For Antioxidant (アスタキサンチン+メロンSOD+VitE+システイン(アスタアミノ処方)): 抗酸化・慢性疾患免疫サポート。アスタキサンチン(カロテノイド系)+SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性酸素種を消去。CKD・肝疾患・アトピー・ダニ媒介性感染症の酸化ストレス軽減、高齢動物の免疫機能維持に
予防
鳥における鉛中毒の予防は毒性物質へのアクセス防止が最重要。有毒植物(種特異的)・農薬・殺鼠剤・洗剤の安全な保管(施錠可能な棚)、人用医薬品の動物への不適切な使用防止、種特異的食品毒性(犬のチョコレート・ブドウ・キシリトール、猫のユリ・玉ねぎ)の飼い主教育。環境中の化学物質への慢性的曝露低減。中毒事故の大部分は適切な飼育者教育により予防可能。
予後
毒物の種類、摂取量、治療開始までの時間により異なる。早期の除染と積極的な支持療法で予後改善。重度の臓器障害は不可逆的な場合がある。
中毒の他の疾患(鳥)
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