鉄蓄積症
概要
高鉄分食による感受性種(オオハシ、ムクドリ)の鉄過剰。
主な症状
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原因
鳥における鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)の原因は内分泌腺の機能異常または代謝経路の障害である。具体的には自己免疫性内分泌腺破壊、腫瘍性ホルモン産生(機能性腺腫・癌)、医原性(長期ステロイド・薬剤)、栄養性(食事性ミネラル・ビタミン異常)、遺伝性酵素欠損が含まれる。年齢、肥満、品種特異的素因、併発疾患(膵炎・腎不全による二次性内分泌異常)が発症リスクを修飾する。早期診断のための内分泌スクリーニング検査の活用が重要。(鳥類は気嚢システムを持ち、ストレスで急変する)
病態生理
鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)(鳥)は鉄沈着症は肝臓等に過剰鉄が蓄積する疾患。オオハシ、ムクドリ、キュウカンチョウなど軟嘴類で好発する。肝腫大、腹水、呼吸困難、突然死を呈する。高鉄食(柑橘類のビタミンCによる鉄吸収促進、鉄強化ペレット)が誘因。確定診断は肝生検と鉄染色で行い、デフェロキサミンによる鉄キレート療法と定期的な瀉血(血液採取)、低鉄食への移行が治療となる。
治療
鳥鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス): ① 病態—鉄感受性種(ミナミハコス・オオハシ・ハチドリ・フルーツバット・タンザニア起源種)で高鉄食/補給で肝・心・脾に鉄沈着→肝不全、腹水、呼吸困難。② 確定: 肝生検(鉄染色—プルシアンブルー)、血清フェリチン↑、肝酵素↑、超音波(肝腫大)。③ 瀉血治療: 体重1%/週(小型1-2 mL、中型2-5 mL)× 4-8回、Hb・PCV モニタ。④ デフェロキサミン(鉄キレート): 100 mg/kg IM q24h × 5-7日、その後 IM q週 × 慢性。⑤ 食事改善: 低鉄ペレット(鉄 <100 ppm、Harrison's Low-Iron など)、鉄豊富な食品(赤身肉、緑葉野菜)制限。⑥ ビタミンC制限: 鉄吸収促進→VitC含有サプリ・果物(オレンジ・トマト)回避。⑦ 肝保護: SAMe 20 mg/kg PO q24h、シリマリン 10-15 mg/kg PO q12-24h、ウルソデオキシコール酸 10-15 mg/kg PO q12h。⑧ 腹水: フロセミド 1-2 mg/kg IM q12-24h、腹腔穿刺(呼吸障害時)。支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。
予防
鳥における鉄蓄積症(ヘモクロマトーシス)の予防は適正体重維持と適切な栄養管理が中核。糖尿病: 肥満予防(BCS 4-5/9)、低炭水化物食、定期運動、ステロイド長期使用の回避。甲状腺機能亢進症(猫): ヨウ素過剰摂取の回避、缶詰食のBPA曝露低減、年1回のT4スクリーニング(10歳以上)。クッシング症候群: 早期発見のための定期的臨床評価。アジソン病: 確立された予防法なし、症状の早期認識が重要。
予後
疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。
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