嗉嚢結石
概要
鉱物沈着物と残骸の蓄積により嗉嚢内に形成される硬化した凝集物。
主な症状
原因
鳥における嗉嚢結石の原因: 鉱物沈着物と残骸の蓄積により嗉嚢内に形成される硬化した凝集物。
病態生理
嗉嚢結石は鳥における消化器疾患である。粘膜の完全性、運動性、分泌機能、またはマイクロバイオームバランスの障害を伴う。炎症により上皮バリアが損傷し、吸収不良、体液喪失、細菌トランスロケーションの可能性がある。運動障害(低運動性/うっ滞または亢進)により通過時間と消化効率が変化する。後腸発酵動物では盲腸/結腸フローラの破壊が致死的ディスバイオーシスと腸管毒素症を引き起こしうる。
治療
嗉嚢結石の治療: 温生理食塩水を嗉嚢チューブで注入し嗉嚢洗浄で凝集物を軟化・排出 — 愛護的マッサージで剥離を補助。大型・固着した凝集物は全身麻酔下(イソフルラン、非カフ気管チューブ)で嗉嚢切開術(ingluviotomy)。周術期管理: メロキシカム0.5-1mg/kg PO/IM q12h(鎮痛)、エンロフロキサシン10-15mg/kg PO/IM q12h(感染予防)、ブトルファノール1-2mg/kg IM術前投与。保温28-30℃。術後は流動食から開始し5-7日かけて段階的に通常食へ移行。基礎に嗉嚢運動障害がある場合はメトクロプラミド0.5mg/kg PO q8h。異食症への対処: ミネラルブロック・グリットのアクセスを適切に管理、食事に十分なカルシウムと微量ミネラルを含める。再発する場合はうっ滞に寄与するカンジダ症や嗉嚢炎の除外のため嗉嚢生検。造影X線で治療後の嗉嚢排出と運動性を確認。栄養評価と食事の最適化。
予防
嗉嚢結石の予防: 定期的な健康診断。適切な栄養管理。ストレスの軽減。清潔な飼育環境の維持。異常の早期発見・早期受診。
予後
嗉嚢結石の予後: 早期発見と適切な治療で多くの疾患は予後良好。慢性疾患は定期的モニタリングと治療調整で長期管理可能。
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