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鳥 (Bird) その他 緊急

鳥類パスツレラ症(家禽コレラ変異型)

Avian Pasteurellosis (Fowl Cholera Variant) / 鳥類パスツレラ症(家禽コレラ変異型)

概要

パスツレラ・ムルトシダ感染症で、急性敗血症または慢性局所感染を引き起こす。

主な症状

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臨床徴候

鳥におけるパスツレラ症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。

原因

鳥のパスツレラ症はグラム陰性菌 Pasteurella multocida の感染による。口腔・上気道の常在菌で、咬傷や呼吸器を介して伝播する。

病態生理

パスツレラ症は Pasteurella multocida の感染による。菌は莢膜により食細胞による貪食を回避し、粘膜上皮に付着・定着する。急性経過では菌血症から敗血症・突然死に至り、内毒素(LPS)が全身性炎症反応を増悪させる。慢性経過では鼻炎・肺炎・膿瘍・関節炎など局所の化膿性炎症を形成する。

診断

病変部の細菌培養・感受性試験、血液培養(敗血症型)。グラム染色(グラム陰性短桿菌)。CBC(重度ヘテロフィル増多・左方移動)・生化学(AST・CK上昇)。X線(肝脾腫大・気嚢肥厚)。剖検では肝脾の壊死巣・線維素性心嚢炎・気嚢炎が特徴的。猛禽類・水禽類で発生頻度が高く、猫咬傷後の急性敗血症に注意。PCR検査も利用可能。

治療

鳥におけるパスツレラ症 (Pasteurella multocida): ① 第一選択: エンロフロキサシン 5-15 mg/kg PO/SC q12-24h × 14-30日(ウサギの慢性例は3ヶ月以上)、ペニシリン G 40,000-60,000 IU/kg SC q24h(ウサギは経口β-ラクタム禁忌、SC/IMのみ)、トリメトプリム・スルファ 15-30 mg/kg PO q12h。② 鼻腔・上気道炎(snuffles): ネブライザー(生食 + ゲンタマイシン 50 mg/4 mL)q8-12h。③ 皮下膿瘍は外科的切開・除去(マルセイン化)が再発予防に重要—単純な切開排膿は不十分。④ 中耳・内耳炎: 全身抗菌薬 + 鼓室洗浄、ステロイド使用は議論あり(短期低用量のみ)。⑤ 慢性キャリア・群飼育: 感染個体の隔離、新規導入時の鼻腔培養スクリーニング。支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。

予防

鳥におけるパスツレラ症の予防は適切なワクチネーションプログラムの実施が中核である(利用可能な場合)。衛生的飼育環境の維持、新規導入動物の検疫期間設定(最低14日、感染症によっては60日以上)、過密飼育の回避、適切な栄養管理による免疫力維持、ストレス軽減が重要。感染動物との接触回避、汚染器具・環境の消毒(次亜塩素酸・アルコール系・第四級アンモニウム製剤を病原体に応じて選択)を徹底する。定期的健康診断による早期発見と治療が蔓延防止に寄与する。

予後

疾患の重症度、治療開始の早さ、治療反応により異なる。早期の適切な治療介入で一般に予後改善。

関連する薬品

💊 エンロフロキサシン 💊 ゲンタマイシン

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