鳥コロナウイルス感染症
概要
各種鳥類に腸炎と腎炎を引き起こすコロナウイルス感染症。
主な症状
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臨床徴候
鳥コロナウイルス感染症の臨床徴候は感染部位と病原体特性により多様だが、共通所見として発熱・元気消失・食欲不振・体重減少が認められる。局所感染では発赤・腫脹・疼痛・排膿を、全身感染では脱水・敗血症・多臓器不全に進展しうる。幼若・高齢・免疫抑制状態は重症化リスクが高く、早期介入が予後改善に直結する。
原因
鳥における鳥コロナウイルス感染症の原因: 各種鳥類に腸炎と腎炎を引き起こすコロナウイルス感染症。
病態生理
コロナウイルスは腸または呼吸器上皮で複製し、上皮傷害による下痢または呼吸器症状を起こす。
診断
呼吸器症状(くしゃみ・鼻汁・気管ラ音)・消化器症状(下痢)・腎障害・産卵低下の臨床評価。RT-PCR検査で鳥コロナウイルスRNAを検出し株同定。血清学検査(ELISA・VN試験)でペア血清の抗体上昇を確認。CBC(採血量≤体重の1%)でヘテロフィル変動を評価。血液生化学でAST・UA変動を測定。胸部X線で気管・気嚢の変化を検出。鳥類のコロナウイルスはIBV(鶏伝染性気管支炎ウイルス)が代表であり、呼吸器型・腎型・生殖器型の各臨床型を示す
治療
鳥における鳥コロナウイルス感染症: 特異的抗ウイルス療法は限定的。① 隔離・バリアナーシング(多くの鳥ウイルスは飛沫・羽毛屑から伝播)。② 支持療法: 保温28-30℃、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日(温乳酸リンゲル)、強制給餌(Emeraid Omnivore 20-30 mL/kg q4-6h)。③ 二次性細菌・真菌感染予防: エンロフロキサシン 10-15 mg/kg PO/IM q12h、イトラコナゾール 5-10 mg/kg PO q24h(アスペルギルス予防、長期使用は肝酵素モニタ)。④ ウイルス特異的: PBFD/ポリオーマ→組換えαインターフェロン 1-10万IU/kg SC q24h(限定的エビデンス)。⑤ 群管理: 新規導入鳥は最低30-45日検疫、PCR陰性確認後合流。支持療法(鳥類): 保温28-30℃(重症は30-32℃)、皮下/骨内輸液 50-100 mL/kg/日 (温乳酸リンゲルまたはノルモソルR)、強制給餌(Emeraid Omnivore/Carnivoreなど 20-30 mL/kg q4-6h)、酸素分圧40%以下を維持しつつ呼吸補助。
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予防
鳥コロナウイルス感染症の予防にはワクチン接種(利用可能な場合)、新規・病気動物の隔離、厳格なバイオセキュリティ対策、適切な消毒プロトコル、既知のキャリアや汚染環境との接触回避が含まれる。
予後
鳥コロナウイルス感染症の予後: ウイルスの種類と宿主の免疫状態による。ワクチン予防可能な疾患は予防が最善。支持療法で多くが回復可能。
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